■WLTCモードで412kmの航続距離を実現

2023年5月12日、ホンダの英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは、ヨーロッパ向けの新型バッテリーEV(BEV)である「e:Ny1(イーエヌワイワン)」を発表しました。2023年秋から欧州各地で順次販売が開始されます。

ヨーロッパ向けBEVの「e:Ny1(イーエヌワイワン)」を発表
ヨーロッパ向けBEVの「e:Ny1(イーエヌワイワン)」を発表

エクステリアやフォルムからは、日本向けのヴェゼルや中国初のホンダブランドEVである「e:NS1」「e:NP1」と似た雰囲気が漂います。

EVらしいのがグリルレスに見えるフロントマスクで、左右のヘッドライトをつなぐ造形が目を惹きます。足元のアルミホイールも繊細な印象のスポークデザインが施されています。

「e:Ny1(イーエヌワイワン)」のリヤまわり
「e:Ny1(イーエヌワイワン)」のリヤまわり

一方のインテリアには、薄型のメーターディスプレイや縦型のセンターディスプレイが配置されていて、最新のBEVらしい先進的なムードを放っています。後席は一般的な6対4分割可倒式が採用されています。

同BEVは、ホンダのEVブランド「e:N」シリーズの欧州市場向けモデル。EVらしく発進直後からのスムーズで力強い加速と繊細な制御を実現するというモーター、WLTCモードで412kmの航続距離を実現する大容量バッテリーを搭載。

「e:Ny1(イーエヌワイワン)」のインパネ
「e:Ny1(イーエヌワイワン)」のインパネ

BEV専用のボディ骨格などからなる「e:N Architecture F」がベースで、同社が培ってきたダイナミクス技術に基づくスポーティな走り、ホンダらしいハンドリングを実現しているそう。

「e:Ny1(イーエヌワイワン)」のラゲッジ
「e:Ny1(イーエヌワイワン)」のラゲッジ

ホンダは、2050年にすべての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現を掲げています。この実現に向けてヨーロッパには、「Honda e」に続くBEVとなる「e:Ny1」を投入することで、電動化をさらに加速させる構えです。

(塚田 勝弘)