フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。今日は、花を飾ってみませんか?



4月12日の花はリシアンサス「モンロー」

 リシアンサスはいわゆるトルコキキョウのこと。トルコともキキョウとも関係がないため、花業界では、「トルコキキョウ」に代わる別の名前を模索している状況です。

 リシアンサスはふわふわとした柔らかい質感の花びらにも関わらず非常に長持ちするのが特徴。「ユーストマ」という名前で出回ることもあります。

 また、1つの茎から枝分かれしていくつかの花とつぼみが付いているのも嬉しい点です。

 1本当たりの値段は比較的高価な花ですが、長持ちすることと、いくつも花が付いていることを踏まえるとおトクな花と言えます。

「モンロー」は八重咲きでぷっくりとしたボリュームで、柔らかいピンク色と相まって非常にフェミニンな雰囲気があります。

 伝統的なスタイルの花器にもよく合いますが、あえてビールの缶などにカジュアルに生けてみるのも面白いです。

 茎を切り分けていくつかの缶や瓶に飾ると、1本のリシアンサスで、さまざまな場所で楽しめます。

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佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life!」連載中。

文=佐藤俊輔
イラスト=佐藤弘昌