フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。今日は、花を飾ってみませんか?



4月29日の花はダイアンサス「ビジョナデシコ」

 カーネーションの仲間で、茎などの見た目もそっくりのナデシコ。

 切り花ではダイアンサスと呼ばれることが多いです。

 ナデシコは沢山の種類があり、日本に古くから自生している品種もあります。

 日本のナデシコは、1つの茎からいくつも枝分かれして、小さく可憐な花をつけるイメージですが、「ビジョナデシコ」はヨーロッパからやってきた品種で、1つの茎の先に手毬のような花の塊をつけます。

 英名は「スイートウィリアム」で、その名前にちなんで2011年のウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤルウェディングで、キャサリン妃のブーケには白いビジョナデシコが使われたといいます。

 気品の中に屈託のない明るさを秘めたキャサリン妃は多くの人を魅了し、アレクサンダー・マックイーンがデザインしたウェディングドレスも話題となりました。

 ビジョナデシコはエレガントに、キャサリン妃が身に着けたドレスのような花器に生けてみましょう。

【ダイアンサスの花言葉】可憐な純情、可憐、貞節、無邪気、大胆
【ダイアンサスが誕生花の人】5月29日、7月14日、8月20日、9月4日、11月10日生まれ


佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life!」連載中。

文=佐藤俊輔
イラスト=佐藤弘昌