バリの旅を思い出させる定番料理の揺るぎない美味しさ
◆Warung Agus(ワルン・アグース)【インドネシア】
1989年に誕生した「ワルン・アグース」は古くから愛されているバリ料理店。
バリ西部出身のオーナーシェフが手がける逸品は、豚肉料理“バビグリン”や西バリ地域の定番の豆腐を使った“トゲ・ヴィーガン”など、現地の味がそのままと評判。
バリ島はオーストラリア人に人気の観光地なので旅先で食べた味を思い出させるという。味付けはマイルドなものが多いが塩味がしっかりしているので、ビールがどんどん進む。
3世代にわたるオーナー家族の温かなサービスで、再訪したくなる心地よさ。
Warung Agus(ワルン・アグース)
所在地 305 Victoria Street, West Melbourne
電話番号 03 9329 1737
営業時間 17:00〜22:00
定休日 日〜火曜
http://www.warungagus.com.au/
薪火を使った豪快さと繊細さを兼ね備えたプレート
◆Serai(セライ)【フィリピン】
予約が取れない店として話題の「セライ」を営むのはフィリピンの南部生まれのロス・マグネイシェフ。10代半ばの時に家族でオーストラリアに移住し様々な経験を積み、2022年にこの店をオープンした。
「フィリピンは7,000近くの島があり、ベトナム、中国、インドなどの影響を受け、地域ごとに様々な食文化があります。そんな母国の料理を広めていきたい」と話す。
ラム肉や魚などのオーストラリア産食材を、薪火を使ったフィリピンスタイルの調理法などでアイディア豊かに表現しゲストの心を摑んでいる。
Serai(セライ)
所在地 7 Racing Club Ln, Melbourne
電話番号 03 9600 0016
営業時間 12:00〜15:00(木〜日曜)、17:30〜22:00
定休日 月曜
https://seraikitchen.com.au/
インド洋に浮かぶ島、モーリシャスの多彩な小皿料理
◆Manzé(マンゼ)【モーリシャス】
インド、中国、ヨーロッパなどの食文化が入り混じったモーリシャス。その地で生まれたオーナーシェフは、キャンベラなどで働いたのちノース・メルボルンに「マンゼ」を開いた。
タロイモのフリッターやシェル形の可愛いライスケーキ、レモン風味に仕上げたピピ(貝)といった小皿料理のほか、直火で焼いたラム肉とライスなど日本人に嬉しいセットも。
誰でも気軽に食べられるようにとリーズナブルな値段設定で、多民族の街らしく様々な国の人が訪れる。人気店なので早めに予約を。
Manzé(マンゼ)
所在地 2/1/5 Errol Street, North Melbourne
電話番号 なし
営業時間 12:00〜14:00(木〜土曜)、17:30〜23:00(火〜土曜)
定休日 日・月曜
https://www.manze.com.au/
ヨーグルトやハーブを使ったモダンな香りの中東料理
◆Rumi(ルミ)【レバノン】
ジョセフ・アブードシェフはフランス料理店でキャリアを始め、母国のレバノン料理に光を当てようと2006年に「ルミ」をオープンした。
母がよく作っていたという“フライド・カリフラワー”や“ラブネ”と呼ばれるヨーグルトチーズといった正統派の味を食べやすくアレンジしている。
レモン、ハーブ、ヨーグルトなどを使ったレバニーズの魅力にきっと惹かれるはずだ。昨年末に新たな場所に移した新店は席数が大幅に増え、洗練されたインテリアで異国情緒に溢れた夜が過ごせる。
Rumi(ルミ)
所在地 2 Village Ave, East Brunswick
電話番号 03 9388 8255
営業時間 17:30〜21:30
定休日 無休
https://www.rumirestaurant.com.au/
文=梅崎奈津子
撮影=橋本 篤
コーディネート=池谷仁美