「オープン戦、阪神5−6ヤクルト」(8日、甲子園球場)

 阪神は5点リードの八回に1イニング4失策の〝守乱〟で逆転負けを喫した。デイリースポーツ評論家・岡義朗氏は「4失策はどうして起こってしまったのか」と、それぞれの失敗の要因を指摘した。

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 八回の4失策はどうして起こってしまったのか。それぞれに失敗してしまった要因がある。

 ファウルフライを取り損ねた前川は甲子園での守備経験が少なく、致し方ない部分もあるが、打球の切れ方、風の方向を読み切れずに目測を誤った。

 2失策の小幡はしっかりと捕球できずに慌ててしまって二塁送球がひっかかり、次はそれを引きずる形でバウンドを合わせられずに後逸。森下は走りながらの捕球で目線がぶれてしまい、グラブを出す角度、タイミングが合わずに捕球し損なった。

 ミスはどうしても起こる。経験が浅い若い選手は特にそうだ。原因をしっかりと追求し、どうすれば改善できるかを考え、反復練習で技術を上げていくことが大事になる。打てなかった時に打撃フォームやタイミングの取り方を微調整するように、守備でミスを犯した時にも微調整、修正が欠かせない。

 前川、小幡、森下が今回の苦い経験をどう生かしていくか。次の機会で変わった姿を見せてくれることを期待したい。