全国スーパーマーケット協会が主催する日本最大級の食品流通業界向け商談展示会「スーパーマーケット・トレードショー2024」が2月14日から16日の3日間、千葉・幕張メッセにて開催された。『食』に関するさまざまな情報・商材・サービスが提案された同展示会をレポートする。

会場の様子
会期中の登録入場者数は7万5858名を記録。会場は多くの食のプロフェッショナルでにぎわった

登録入場者数7万5858名、食に関するトレンドが集結

 スーパーマーケットを中心とした食品流通業界に最新情報を発信する商談展示会「第58回 スーパーマーケット・トレードショー2024」(以下SMTS)は、出展者数2190社・団体、3521小間の規模で開催。全国各地から1480社以上の地域産品メーカーが出展したほか、海外からも13カ国、93社・団体、126小間が参加した。

 開会式では主催者を代表しSMTS実行委員長・全国スーパーマーケット協会会長の横山清氏が「インフレを上手に生かしながら新しい価格体系の形成をめざし、各段階での価格転嫁をお客様に認めていただける『納得価格』を提唱していく。SMTSがそのきっかけになれば」とあいさつ。

テープカットの様子
「スーパーマーケット・トレードショー2024」の開会式のテープカット

 また来賓として農林水産省農林水産事務次官の横山紳氏、経済産業省大臣官房総括審議官の南亮氏が祝辞を述べた。さらに石川県食品協会専務理事の吉田繁氏から令和6年能登半島地震の被災状況報告と復興に向けた支援への御礼、メッセージが伝えられた。

 SMTSの主催者企画である「食のトレンドゾーン」は、前回好評だった「冷凍×食」「サステナビリティ×食」の2つのトレンドテーマに加え、訪日外国人観光客数が急速に回復するなか、注目度が増している「インバウンド×食」ゾーンを新設。ゾーン内に主催者企画展示コーナーを設け、インバウンド関連の情報発信を行った。

「食のトレンドゾーン」
主催者企画「食のトレンドゾーン」では注目のカテゴリー「インバウンド×食」ゾーンを新設

 恒例となった「てづくりNIPPON」は日本の地域や質にこだわったつくり手の“技”や“思い”を「お酒のある く・ら・し」をコンセプトに、全国から選りすぐりの酒蔵を紹介。また今回はSDGsや社会貢献への取り組み事例に焦点を当て、ブース全体で出展メーカーの魅力を発信した。

 中食産業特化の商談展示会「デリカテッセン・トレードショー2024」では、恒例の主催者企画「お弁当・お惣菜大賞2024」コーナーを展開。応募総数1万4992件の中から選ばれた受賞商品をパネル展示し、フードコートでは一部の受賞商品の販売も行われた。また「食べくらべ体験STAND」では、スチームコンベクションオーブンの活用メニューとして「ドリア」をテーマに、調理実演を交えて試食を提供。さらに惣菜業界の動向やトレンド、デリカに注力する小売業の販売現場や取り組み状況のレポートなどを掲載した情報誌「惣菜デリ最前線2024」も配布された。

「お弁当・お惣菜大賞」コーナー
「お弁当・お惣菜大賞」コーナーでは受賞商品の紹介や販売をはじめ、「食べくらべ体験STAND」での試食や「惣菜デリ最前線2024」の配布も

 同展示会は多彩なセミナープログラムも魅力だ。コロナ禍中はオンライン開催となっていたが今回は4年ぶりに会場内に「SMTS・DTSセミナーステージ」を設置。横山会長による「SMTSスピークス」やスーパーマーケット白書、物流2024年問題への対応、インバウンド対応など各種セミナーを実施した。

 3日間で登録入場者数7万5858名を記録し、大盛況で幕を閉じた同展示会。次回SMTS2025の開催は25年2月12日から14日を予定している。

著者:ライター:石山真紀