日曜劇場のために書き下ろされた新曲『hanataba』が起用

 歌手のmiletがTBS系で14日からスタートする連続ドラマ『アンチヒーロー』(日曜午後9時)の主題歌を担当することが10日に発表された。同作のために書き下ろされた新曲『hanataba』が起用される。

 長谷川博己主演の日曜劇場となる本作は、「正義の反対は、本当に悪なのだろうか…?」を視聴者に問いかけ、スピーディーな展開で常識が次々と覆されていく。日常のほんの小さなことがきっかけで正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう。まさにバタフライエフェクトのような、逆転パラドックスエンターテインメントだ。

 長谷川は「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士を演じ、主人公の法律事務所で働く同僚弁護士役で北村匠海と堀田真由、パラリーガル役で大島優子、さらに、東京地方検察庁の検察官役に木村佳乃、検事正役で野村萬斎、岩田剛典ら多彩な俳優陣が出演する。

 ドラマのスタートが迫る中、このたびmiletの新曲『anataba』が本作の主題歌に決定した。昨年4年連続で『NHK紅白歌合戦』への出演を果たし、今春デビュー5周年を迎えたmiletがTBSドラマの主題歌を担当するのは本作が初。本作のために書き下ろされた『hanataba』は、小さな希望を抱き締めながら歌うエモーショナルなナンバーに仕上がっている。

 さらに、本作のメインテーマを手掛けるのは梶浦由記氏に決定。梶浦氏は、『ソードアート・オンライン』シリーズや『鬼滅の刃』シリーズの劇伴を手掛け、海外でも高い評価を得ている作曲家だ。本作で初めて民放ドラマのメインテーマを担当することとなった梶浦氏は、「こんなにやってしまって大丈夫なのかと思うくらい派手に作りました」とコメント。司法の世界を舞台にした本作と音楽のコラボレーションにも注目が集まる。

◯milet

「『アンチヒーロー』の世界の中で歌えることをとても光栄に、うれしく思いました。主題歌のお話をいただき、アンチな弁護士が主人公とお聞きしてすぐ興味が湧き、食い入るように脚本を読み進めていました。

 人間の深いところにある、生々しく醜い部分まで曝け出されるストーリーに、私も自分の心の扉を大きく開いて立ち向かおうと決め、主題歌を書かせていただきました。人間が作り出した法を犯すのも人間、それを裁くのもまた人間。全ての人の中に強さと弱さが共存しているように、正義と悪も共存している。その正義と悪の形が例え歪だとしても、小さな希望の光を守るために生きる主人公を、この人の内側をもっともっと知りたいと思いました。正義も悪も、自分にとって大切なものを前にすると形が変わってしまうことがあります。

 そもそも、正しさと正義ってイコールなのか。そして守りたいものを守るための強さに必要なものは愛なのか、正しさなのか。自分本位な愛や正しさのあり方を今一度見つめながら曲を書きました。『アンチヒーロー』という作品の中で咲く「hanataba」も、とても楽しみです」

◯梶浦由記氏

「今回このお話をいただき最初に脚本を読ませていただいたのですが、まず脚本がすごく面白く、どんどん続きが読みたくなる内容で、本当に音楽を作るのが楽しくて仕方ありませんでした。音楽は、私が思っていたよりも『もっと派手にやってしまっていいですよ』とドラマのプロデューサーからも言われたので、こんなにやってしまって大丈夫なのかと思うくらい派手に作らせていただきました。キャストの皆さんの演技と、音楽のコラボレーションがどういうものになるのか、今からすごく楽しみでもありドキドキしています。ドラマと一緒に音楽も楽しんでいただけるととてもうれしいです」ENCOUNT編集部