アメリカン・トップチーム所属選手になにもさせず

格闘技イベント「RIZIN.46」(29日、東京・有明アリーナ/ABEMA PPV ONLINE LIVEで生中継)第9試合、RIZIN MMAルール バンタム級(61キロ):5分×3R

 第9試合では太田忍(30=THE BLACKBELT JAPAN)が、バンタム級初転向の牛久絢太郎(29=アメリカン・トップチーム)に3-0の判定勝ちを収めた。

 これまで1つ上の階級で戦っていた牛久は、一時RIZINフェザー級王者に。それでも昨年12月に自身の持っていたDEEPフェザー級のベルトを返上し、バンタム級に転向した。今回が転向後初試合となるが、試合2日前の会見では万全の体調をアピール。計量も難なくクリアしていた。

 対する太田は、リオ五輪レスリング銀メダリスト。2020年にMMAの世界に入り、これまで5勝3敗の戦績となっている。昨年10月には海外団体に参戦していたベテラン・佐藤将光と僅差の判定で敗れるも、完成しつつあるMMAを見せていた。大みそかにはMMAデビュー戦である芦澤竜誠と対戦し、1R・KOしていた。

 太田は1Rからテイクダウンを3度成功。グラウンドではトップポジションを奪い、肩固めの形を何度も作り牛久を苦しめた。その後のラウンドも徹底した組み。相手をコーナーに押し付け、膝蹴りやアキレス腱への踏みつけなど小技を見せた。

 2R終盤、コーナーからテイクダウンを試みるも牛久にうまくすかされ、バックを奪われる大ピンチ。リアネイキッドチョークを狙われるが、ここはなんとかしのいだ。

 最終Rも太田の時間だった。牛久の中途半端なタックルを切るとコーナー際に押し込み、バックからパンチラッシュ。テイクダウンし、トップを奪うと肩固めの形へ。終始コントロールできていた。

 試合後、太田は「僕のこの勝利は日頃練習に協力してくださるスタッフのおかげです。メイン早く見たいと思うので、このくらいで切り上げます」と早々にリングを後にした。ENCOUNT編集部