残り1分半で急にスイッチを入れる

格闘技イベント「RIZIN.46」(29日、東京・有明アリーナ/ABEMA PPV ONLINE LIVEで生中継)第10試合、RIZIN MMAルール フェザー級(66キロ)タイトルマッチ:5分×3R

 メインカードでは王者・鈴木千裕(24=クロスポイント吉祥寺)が、挑戦者・金原正徳(41=リバーサルジム立川ALPHA)に1R・TKO勝利を収めた。

 RIZIN史上最年少王者に、最年長が挑む構図となった。鈴木は2021年から無効試合となったクレベル・コイケ戦を除き、7連勝中。対する金原は4連勝でタイトル戦まで上がってきた。

 鈴木は昨年11月にヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)の持っていたベルトに挑戦。相手のホームであるアゼルバイジャン、時差は5時間あるなかでの試合となったが、1R・TKO勝ちを収め王座戴冠を果たした。

 試合は意外にも静かな立ち上がり。鈴木は左右のローキックを金原の前足に当て、パンチは全く出さない。それどころか、金原の単発の左フック、右ストレートを被弾する場面もあった。

 残り1分半だった。これまでと打って変わってエンジンをかける。左ボディーを当てると圧をかけ始め、フックを振り回す。一発左フックをかすらせ相手が下がるとこれを勝機とみたのか、フルスロットル。ガードの上からの右フックで金原をよろけさせると、迫撃のパウンドの嵐。黄色のバトンが投入され、残り40秒で試合が終わった。ENCOUNT編集部