これがキャデラック・エスカレードに乗った自動車評論家、佐藤久実の本音!「1列目から3列目まで、乗り心地も空間も上質で、乗員みんながハッピー」
「乗員みんながハッピー」佐藤久実
今回担当した試乗車はすべてビッグサイズのクルマばかりだったが、最後にドカーンと超弩級が登場。全長5mオーバー、全幅2mオーバーのこれぞアメリカンと言わんばかりのフルサイズSUV、エスカレードは存在感抜群。
運転席に座ると、インパネ部にはトータル38インチ(!)のLEDディスプレイがレイアウトされる。センター・コンソールには冷蔵庫も。レザー・シートは質感高く、フロント・シートはヒーター、ベンチレーション、マッサージつき。2列目はキャプテンシート、そして3列目も狭さや視界の悪さなどに虐げられることなくちゃんと居住空間が確保されている。
さらに、ウルトラビュー・パノラミック電動サンルーフが装備され、3列目でも閉塞感がなく、どのシートからもパノラマビューを満喫できる。
1列目から3列目まで、乗員みんながハッピーでいられる上質で広々した室内にいると、ファミリーや仲間との行った先でのコト体験はもちろんのこと、車内の「移動時間」そのものを楽しめることが容易に想像でき、元気をもらえそう。
「深みのある質感を五感で楽しむ」飯田裕子
北米の都会的なイメージを味わうことの出来るキャデラック。その中でも迫力あるフロント・フェイスも含め、「デカい」エスカレードのボディ寸法は全長5400mm、全幅2065mm、全高1930mm。
この巨体がネガに感じるのは狭い場所やETCゲートくらいで、室内空間や快適性、そして走行性能からもキャデラックのフルサイズ&フラッグシップSUVならではの艶やかで深みのある質感を五感で楽しむことができる。
業界初という38インチの湾曲型高精彩ディスプレイ、AKG社製36個のスピーカーシステムを搭載するオーディオの音質の素晴らしさに加え対話補助機能も搭載し3列目でも控えめの声量で車内会話は可能。
6.2リッター V8エンジンと10段ATの組み合わせにより、途切れずトルクを引き出すことができ、ちょっと乾いたハスキーなサウンドもたまらない。
4WD、マグネティック・ライド・コントロールやエスカレードのために新開発された独立式リア・サスペンションのおかげか、乗り心地がしなやかでとても良いのにワインディングでは想像を超え、よく曲る。
写真=小林俊樹(メイン)/茂呂幸正(サブとリア)
(ENGINE2024年4月号)