フリマアプリ「メルカリ」では、さまざまなものが商品として取り引きされています。そのため、驚くような出品物を見つけることがあります。

 今回は、木を切った際に出る「おがくず」を紹介します。なぜメルカリで取り引きされているのか、深掘りしていきます。

●メルカリで「ごみだと思われているけど、意外と売れるもの」:おがくず

 出品禁止物以外は、なんでも“出品OK”のメルカリ。普段私たちが捨ててしまっているようなものが、出品されていることもあります。「おがくず」もその1つです。実は、メルカリでは多くの取引実績がある立派な商品となっています。

 おがくずは、木をのこぎりなどで切った際に出るものです。そのため出品者は、DIYを趣味にしている人や林業関係の人が多いようです。

●なぜ「おがくず」が売れるのか?

 では、なぜ「おがくず」が売れるのでしょうか。おがくずの用途はいくつかありますが、1つは「ペットの敷材」です。ハムスターやうさぎなどの小動物を飼っている人が、ペットの足元に敷くために購入します。

 おがくずは水分を良く吸収します。これはペットの排泄物も同じで、そのまま処分しやすくなります。また消臭効果も期待できます。

 さらに、掃除に使うこともあります。おがくずの高い吸水性を生かして、おがくずをまいてごみと一緒に掃き出すことで、掃除がしやすくなります。

 木の種類によっては、おかくず自体がとても良い香りがするものもあります。粉状のおがくずではなく、薄くスライスしたおがくずであれば、香りを楽しむこともできます。

●木の種類や粗さによって価格が違う

 メルカリで取り引きされるおがくずの多くは、国産の木材から出たものです。中でもヒノキのおがくずは人気があるようで、取引件数も多いです。ヒノキは香りも良いので、さまざまな用途があるでしょう。

 また価格も少し高めです。例えば、ヒノキのおがくず10kgで、5000円前後で取り引きされているものもあります。粉状だったり粗削りだったり、さまざま形状のものが出品されているので、種類も豊富。ユーザーが欲しいタイプを選べます。

●廃材や端材も立派な商品になる!

 木材関連でいうと、実は木の廃材や端材もメルカリでは立派な商品になります。廃材・端材をまとめて出品すれば、売れることがあります。実は筆者の知り合いも、メルカリで廃材・端材を買っています。何に使うのかと聞いたら、木を削ってハンコを作るのだそうです。その人はハンコ作りが趣味なようで、メルカリを活用しているとのことです。他にも、DIYで使う人も多いでしょう。

 おがくずや廃材・端材を販売できるユーザーは一部の人かもしれませんが、もし手元にあるなら出品を検討してみてもよいでしょう。