2023年度に福島第一原発で発生した汚染水は、これまでで最も少ない1日あたり80トンになりました。

福島第一原発では事故後、溶け落ちた核燃料を冷やすための注水や雨水などによって、日々汚染水が発生しています。

東京電力が原子炉建屋の補修や、敷地内の地面をアスファルトで舗装したため、2023年度に発生した汚染水は1日あたり80トンで、過去最少となりました。

2025年までに1日あたり100トンまで減らす目標を、2年前倒しで達成したということです。

また、東京電力は2号機の燃料デブリ取り出しの妨げとなっていた堆積物の除去を、5月中にも完了する見通しと発表しました。

10月までに「テレスコ式」と呼ばれる釣り竿のような装置を使い、燃料デブリの取り出しを始める方針です。