生活費が高騰する昨今、副業で収入を増やしたい方は少なくありません。自宅に空きスペースがある場合、自販機ビジネスを検討してみるのはいかがでしょうか?    今回は、「自販機の設置方法は?」「自販機ビジネスは本当にもうかる?」といった疑問にお答えします。

自宅の空きスペースに自販機を設置すれば副業になる!?

自動販売機の設置に必要なスペースは、1平方メートル程度です。
自宅前に空きスペースがあれば、自販機を設置して、副業を始めることも可能です。
自販機は、何もしなくても24時間働き続けてくれるため、一度設置すれば、手間がかかることはなく、効率的に収益が得られることが期待できます。
  
自販機の種類はさまざまあります。
飲料系以外にも、お菓子・パン・タバコ・農作物・花など、自販機で売れるものは多種多様です。
 
ただし、食品・タバコ・酒などは、許可や届け出が必要になり、手続きの複雑さを考えると、自宅前に自販機を設置することは、ハードルが高いといえるでしょう。
その点、コーヒー・ジュースなどの飲料系は、比較的ハードルが低いため、副業として収入を得ている人もいます。
 

自販機を設置する方法と費用の目安

飲料系の自販機を自宅前に設置する方法は、以下の2通りです。

●自販機を購入する、セミオペレーション
●飲料メーカーや業者に依頼する、フルオペレーション

それぞれにメリット・デメリットがあるため、費用の目安なども考慮して、検討する必要があります。
 

自販機を購入するセミオペレーション

自販機を購入して、自分の好きな商品を売る方法です。
自販機メーカーは基本的に小売りには対応していないため、個人向けに販売している業者・リサイクル業者・オークションサイトなどで探すことになります。
例えば、中古自販機は25万〜35万円、新品は50万円以上が相場です。
 
自販機を購入するセミオペレーションには、売り上げがすべて収入になるというメリットがあります。
しかし、商品の選定・仕入れ・補充など、自販機ビジネスに関するすべての業務を自分で行う必要があるなど、経営やマネジメントのスキルが求められます。
 

飲料メーカーや業者に依頼するフルオペレーション

飲料メーカーや自販機の専門業者に依頼する方法です。
オーナーは、土地や建物の一部を貸すだけで、自販機の設置や商品の補充、ごみ箱の処理など、自販機ビジネスのすべてを専門業者に任せられます。
 
契約にもよりますが、売り上げの20%前後がオーナーの取り分になる場合が多いようです。
セミオペレーションと比較するとリターンは低いですが、すべてを業者に任せられるため、副業に適しているといえます。
 
ただし、ある程度の売り上げが見込める場所であることなど、一定の条件があり、誰でも導入できるわけではない点に、注意が必要です。
 

自宅の前に自販機を設置したら本当にもうかる?

副業に向いているのは、すべてを業者に任せられるフルオペレーションです。
では、実際に自宅前に自販機を設置したら、どれくらいの収入が見込めるのでしょうか。
 
例えばマージンが20%の場合、130円のドリンク1本あたり26円が利益になります。
月に50本売れると1300円、100本売れると2600円の利益が得られる計算です。
 
ただし、自販機の電気代は、オーナー持ちになるという点に注意が必要です。
電気代の相場は、自販機が節電タイプかどうかで変わりますが、おおよそ2000〜3000円で、77本から116本以上売れないと赤字になってしまいます。
自販機ビジネスを副業として成功させるには、売り上げが電気代を大幅に上回ることが重要なポイントです。
 

需要やリスクを考慮して自販機ビジネスを副業に!

自販機は24時間動き続けるため、夜間も明るく点灯します。
ドリンクを購入するたびに音がしたり、空き缶やペットボトルをごみ箱以外の場所に捨てられたりするなど、近隣とのトラブルに発展するリスクがあることも忘れてはなりません。
 
自販機ビジネスを副業にしたい方は、需要やリスクを考慮して、しっかり検討するようにしましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー