独身生活に不自由は感じていないけれど子どもが欲しくなったので結婚したい、という男女は少なくない。最大の目的が子作りと子育てなので、特に男性の場合は自分よりかなり年下の女性を結婚相手として求めがちだ。

ただし、相手も生身の人間なので要望や打算がある。お互いの需要と供給がある程度は合致しなければ交際にすら発展しない。自分は結婚において何が欲しくて何が要らないかをはっきりさせて、自分を求めてくれそうな人がいる場を選ぶこと。それが条件が良いとは言えない人が婚活を成功させる道だと思う。

障害者手帳を持つ51歳、年収は数千万円

沖縄県で会社員をしている中野和久さん(仮名、51歳)は若い頃に躁鬱病を患い、現在も精神疾患の障害者手帳を持っている。誤解されやすい性格を自覚しているが完全に直すのは難しく、人間関係が原因で会社を転々としてきた。また、自暴自棄になって酒を飲み過ぎた時期があった影響で糖尿病も抱えている。知的で優しげな風貌ではあるが、173センチで80キロ超という体型はスマートとは言えない。

そんな和久さんにもいくつかの長所がある。数字に強くて行動力もあり、海外生活も厭わないことだ。米国公認会計士の資格があり、外資系を含めた企業で経理担当者として能力を発揮してきた。プライベートでも投資を行っていて、現在は株式だけで年間200万円ほどの配当金を得ているらしい。勤務先からの給料や他の投資を含めると年収は数千万円に達する。