秋から春にかけては空気が乾燥しやすく、肌や喉の調子が気になる人は多いのではないでしょうか。乾燥対策のために、加湿器を使用している家庭も多いでしょう。   しかし、そこで気になるのが加湿器にかかる電気代です。そこで本記事では、リビングの加湿器を24時間つけっぱなしにした場合の電気代を紹介します。加湿器にかかる電気代が心配な人は、ぜひ参考にしてください。

加湿器に期待できる効果

一般社団法人 日本電機工業会(JEMAN)の公式ホームページでは、加湿器について「機器から放出する水分により、部屋の湿度を高くするための機器」と解説されています。加湿器を使用することで部屋の乾燥防止となり、肌の乾燥やのどの痛みなどが改善される可能性があります。また、加湿器はインフルエンザなどの感染症にも効果的です。
 
厚生労働省では、空気が乾燥すると喉の粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなるとしています。また、乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って湿度50〜60%程度に保つことが推奨されています。
 

加湿器の種類と電気代

加湿器には、大きく分けて「超音波式」「スチーム式」「ハイブリッド式」「気化式」の4種類があります。4つの中で最も電気代が安いのは、風を当てて気化した水分を放出する気化式加湿器です。
 
ヒーターレスで電気代が安く、本体が熱くならないため小さな子どもやペットがいる家庭でも安心して使用できます。次に電気代が安いのは、超音波でミストを発生させる超音波式加湿器です。本体価格も安く、比較的導入しやすいでしょう。
 
最も電気代が高いのは、水をヒーターで加熱して蒸発させ、その湯気で空間を潤すスチーム式加湿器です。短時間で室内を加湿できるメリットはありますが、沸騰時には消費電力が1000Wに達する機種もあり電気代が気になります。
 
スチーム式加湿器ほどではないものの、ハイブリッド式加湿器も電気代が高いため注意しましょう。ハイブリッド式加湿器は、水を含ませたフィルターに温風を当てて、水分を気化して放出するタイプの加湿器です。
 

リビングの加湿器を24時間つけっぱなしにした場合の電気代

今回は、電気代が安い気化式加湿器を例に挙げて電気代を計算します。パナソニックの気化式加湿器「FE-KXW07」は、適用床面積がプレハブ洋室32平方メートル(19畳)となっておりリビングにも適した加湿器です。
 
消費電力はモードにより4W〜19Wとなっており、例えば中モード使用時の消費電力は8Wとなります。中モードで24時間つけっぱなしにした場合の電気代は、0.008kW×31円/kWh(税込み)×24時間=約6円です。
 
電気料金の目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が公表している31円/kWh(税込み)を採用しました。1ヶ月を30日間とすると、月々の電気代は約6円×30日=約180円となります。
 

電気代を考慮して加湿器を選ぼう

メーカーや機種にもよりますが、気化式加湿器なら24時間つけっぱなしにしても月々の電気代は180円前後に抑えられます。超音波加湿器も比較的電気代が安く済むため、節約したい人にはおすすめです。
 
加湿器は種類によってそれぞれメリット・デメリットがあるため、比較したうえで最適な一台を選びましょう。電気代の安さで選ぶなら、気化式もしくは超音波式の加湿器がおすすめです。
 

出典

JEMA 一般社団法人 日本電機工業会加湿器ってなに?
厚生労働省 健康:結核・感染症に関する情報
Panasonic 加湿器の種類は4タイプ。それぞれの違いと正しい選び方を紹介!
Panasonic ヒーターレス気化式加湿機(中小容量タイプ) FE-KXW07
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー