働き方が多様化する現代は、正社員で働き続けることに疑問を抱いたり、アルバイトへの転身を考えたりするケースも珍しくありません。特に、正社員で働いていて月収に不満がある場合、退職を考えてしまう人もいるでしょう。実際のところ、正社員として働くメリットはあるのでしょうか。そこで、この記事では正社員とアルバイトの違いや、正社員として働くメリットについて解説します。

正社員とアルバイトの違い

そもそも、正社員とアルバイトはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、それぞれの一般的な定義について解説します。
 
・正社員
 
正社員は正規社員とも呼ばれる雇用形態のことです。会社と直接雇用契約を結び働くことになります。勤務先の就業ルールによって働き方は異なりますが、所定労働時間がフルタイムであり、なおかつ雇用期間が無期契約であることが一般的です。
 
・アルバイト
 
アルバイトは一般的に、正社員などと比較して一週間のうち労働時間が短い労働者をいいます。雇用期間は企業によって有期や無期の場合がありますが、有期契約となることがほとんどです。
 

正社員として働くメリット

正社員とアルバイトでは、働き方にどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、正社員として働く代表的なメリットをいくつか紹介します。
 
・雇用期間の定めがない
 
正社員は基本的に雇用期間の定めがありません。そのため、重大な過失や問題などがない限り、自主的に退職するまでは継続して働けます。一方、アルバイトとして働く場合、雇用期間が定められているため、契約更新がなければ契約は終了となります。継続的に契約を更新している場合、企業側の都合だけで契約終了となるとは限りません。
 
しかし、企業の経営状況悪化や人員削減などがある場合、アルバイトが対象となるケースもあるでしょう。一概にはいえないものの、雇用がやや不安定な傾向といえます。
 
・安定した収入を得られる
 
正社員は基本的に月給制や年俸制など、一定の給与が保障されています。つまり、収入が安定した働き方といえます。一方、アルバイトは時給制や日給制など、働いた日数や時間に応じて給与が支給される働き方がほとんどです。そのため、企業側の都合で勤務する時間や日数が減った場合、収入も減ってしまいます。
 
アルバイトのみで生計を立てている場合、思うように収入を得られず「生活費が足りない」という事態に陥る可能性もあるでしょう。また、賞与の支給や定期昇給、退職金などは、正社員のみ適用とするケースが多いです。
 
・社会的な信用を得やすい
 
正社員は雇用や収入が安定しているため、社会的な信用を得やすい傾向です。一方、アルバイトは前述のように収入や雇用の安定性にやや欠ける側面があり、世間一般的な信用を得にくい可能性があります。例えば、車や家を購入する際のローンやクレジットカードの作成など、金融関係の審査に影響が出る可能性があるでしょう。
 
・スキルアップやキャリアアップを見込める
 
正社員は一般的に幅広い範囲の仕事を任されます。負担や責任は重いものの、将来的なスキルアップやキャリアアップを見込めます。一方、アルバイト勤務はあらかじめ決まった範囲の業務を担当するケースが一般的です。同じ業務を繰り返す場合は負担が少なくて済みますが、そのぶんスキルアップはしにくい環境といえるでしょう。
 

正社員とアルバイトの違いを踏まえて自分らしく働こう

正社員とアルバイトは、働き方や待遇面にさまざまな違いがあります。一般的には雇用期間や収入の安定性、社会的な信用度などが違いとして挙げられます。また、スキルアップやキャリアアップにも影響がおよぶ可能性があるでしょう。正社員とアルバイトは、働き方にそれぞれ異なるメリット・デメリットがあります。毎月の収入だけではなく、賞与や昇給、社会的な信用や雇用の安定性なども踏まえて自分に合う働き方を検討しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー