アルバイトやパートなどの働き方をしているとき、気になるのが時給です。日本の時給は年々上昇していますが、東京都内と地方では金額に差があります。本記事では、都内と地方の最低賃金額を紹介し、都内で時給1150円は、安いのかどうかを見ていきましょう。

都内の最低賃金は時給1113円

厚生労働省が公表している「地域別最低賃金の全国一覧」を確認すると、令和5年現在の東京都の最低賃金は1113円でした。令和4年度は1072円だったため、1年で41円も上昇しています。
 
最低賃金額が1113円のため、都内でアルバイトをする際に時給1150円で働くのは、決して高い時給とはいえないでしょう。しかし、最低賃金額を上回る時給のため、違法性はありません。
 
なお、長崎の最低賃金額は、令和5年度で898円です。東京の最低賃金額と比較すると215円もの差があります。そのため、地方から都内に上京してきた場合、人によっては東京の最低賃金額でのアルバイトでも高時給と感じるでしょう。長崎の最低賃金は、令和4年度で853円だったため、45円上昇しています。
 

時給の高いアルバイト・パート

こちらでは、時給が比較的高く設定されている仕事を紹介します。時給が高いとはいえ、都内でも地域や募集先の企業によって価格差はあります。あくまでも、他の仕事に比べれば高い時給で募集しているという目安として参考にしてください。
 

家庭教師

家庭教師のアルバイトでは、生徒の学力向上を目指して学習指導を行います。短時間かつ高時給なアルバイトのため、忙しい大学生でも稼ぎやすいといえるでしょう。また、教員を目指している方なら、指導経験を積むために家庭教師をするのもおすすめです。
 

コールセンター

カスタマーサポートとも呼ばれる仕事で、お客さまからの電話での問い合わせに回答し、会話内容をパソコンに記録する業務です。かかってくる電話の内容は、勤務先によって異なります。
 
商品の使い方に関する問い合わせだったり、故障や修理の依頼だったりとさまざまです。マニュアルが細かく準備されており、勤務先によっては事前研修が行われるため、未経験の方でも挑戦しやすい高時給アルバイトです。
 

イベントスタッフ

イベントスタッフは、イベントホールやスタジアムなどで開催されるイベントのサポートを行う業務で、基本的に数日単位の短期募集です。
 
イベントの内容によって業務は多少異なりますが、会場の設営や当日の会場案内、グッズ販売、イベント中の警備などがあります。未経験でも挑戦可能な業務であり、運が良ければ好きなアーティストのライブやコンサートにかかわれるかもしれません。
 

治験

治験とは、新薬や化粧品、サプリメントなどの効果や副作用を確認する仕事です。一般的に、入院型と通院型の2種類があります。長期でまとまった時間が取れる場合は入院型、学業やほかの仕事がある場合は通院型と、自分のライフスタイルに合わせて選択しましょう。
 
治験は、高時給のアルバイトですが、健康を害するリスクが潜んでいることを忘れてはいけません。また、条件に該当しなければ治験自体に参加できない可能性もあります。
 

都内では時給1113円が最低賃金額

今回、東京と長崎の最低賃金額を紹介しました。東京と地方では最低賃金額に差があるため、地方でアルバイトをしていると、東京の最低賃金額である1113円を下回る時給の場合も多いでしょう。
 
そのため、地方から東京に上ってきてアルバイトを探すとき、どれもが高時給と感じるかもしれません。もし、友達に安いといわれたことがきっかけでアルバイトをかえようと思っているのであれば、東京の場合は最低賃金額が1113円であることを念頭に置き、自分に合ったアルバイトを探してみるのもいいでしょう。
 

出典

厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー