春が間近に迫り、新生活を始めようと考えている人も多いのではないでしょうか。   本記事では、引っ越しを考えている手取り20万円の人が、人気の街といわれる高円寺の築浅・家賃9万円の物件に住んだとして、毎月の生活費は無理なくやりくりできるのかについて解説していきます。年収に対する家賃の考え方も説明しているので、新生活を始める人はぜひ参考にしてみてください。

高円寺の築浅物件は平均どのくらいの家賃なの?

まずは高円寺の築浅物件の家賃がどのくらいなのか、確認しましょう。不動産・住宅情報のポータルサイトSUUMOで「高円寺駅から1〜5分」「築年数0〜5年」「建物種別はアパート」という条件で検索した結果、図表1のような家賃相場となりました(2024年1月10日更新)。
 
図表1

図表1

SUUMO 高円寺駅(東京都)の家賃アパート家賃相場・賃料相場情報より作成
 
間取りや築年数、駅からの距離によって家賃相場が異なりますが、高円寺の平均家賃相場は7万6000円となっています。今回「築浅」という条件を加えているため平均家賃相場よりも高くなっていますが、1人暮らしの場合はワンルーム・1K・1DKを考える人が多いことから、「6万7000円〜10万8000円」ほど家賃がかかると想定されます。
 

手取り20万円でも高円寺の家賃9万円の物件に住めるの?

高円寺の築浅物件の家賃を踏まえた上で、家賃9万円の賃貸物件に手取り20万円の人が住んで生活費のやりくりができるのかについて考えていきましょう。まずは手取り20万円の人が無理なく払える家賃について考えていきます。
 
一般的に「家賃の目安は手取りの4分の1〜3分の1程度」に収めるとよいといわれています。つまり手取り20万円の人の家賃は手取りの3分の1にあたる「約6万7000円」が相場となり、高円寺の築浅物件に住むのであれば間取りはワンルーム(家賃相場:6万7000円)がよいということになります。
 
つまり家賃9万円だと、生活費の中の家賃が占める割合が大きいため、家賃以外の費用に回すお金が少なくなり、生活が苦しくなる可能性が高くなります。
 
ちなみに、手取りが30万円であれば、家賃9万円は手取りの3分の1になり、家賃の目安と同等になります。家賃9万円の物件に住みたいのであれば、もう少し手取りが増えた段階にしたほうがいいかもしれません。ただし企業によっては家賃補助制度がある場合があります。制度を活用して家賃の支出額を抑えられる可能性もあるため、会社の制度を確認するといいでしょう。
 

家賃は手取りの3分の1〜4分の1を目安に検討しよう

今回手取り20万円の人が高円寺の築浅物件に住む場合は、約6万3000円程度の家賃の物件が生活費をうまくやりくりできる目安になり、家賃9万円だと生活費の負担が大きくなる可能性があることを解説しました。
 
年収に対して手取りの3分の1〜4分の1程度に家賃を抑えるようにし、年収が上がるにつれて家賃を上げていくように検討していきましょう。また会社によっては家賃補助制度があるため、制度をうまく活用して自分に合った家を探してみましょう。
 

出典

SUUMO 高円寺駅(東京都)の家賃アパート家賃相場・賃料相場情報
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー