運転免許は、運転者が安全な運転を続けるためにも更新する必要があり、免許の更新には手数料が伴います。   運転免許更新の手数料は、更新手続きにかかる手数料である「更新手数料」と、講習を受けるための手数料「講習手数料」の合計です。講習手数料は、違反の回数などによって決まる運転者の区分によって違いがあります。   今回は、運転免許更新の手数料について、費用の違いがある理由や、更新時に高くなることはあるのかについてご紹介します。

免許更新に必要な手数料はいくら?

運転免許更新の手数料は、免許の種類や運転者の年齢、運転歴などによって異なります。5年間無事故・無違反などの条件をクリアした、いわゆる「ゴールド免許」に該当する運転者は「優良運転者」として認定され、手数料はもっとも安く設定されています。表1は、免許更新に必要な費用をまとめたものです。
 
表1

区分 更新手数料 講習手数料 合計
優良運転者 2500円 500円 3000円
一般運転者 2500円 800円 3300円
違反運転者 2500円 1350円 3850円
初回更新者 2500円 1350円 3850円

※筆者作成
 

手数料の違いが生まれる理由

更新手数料は2500円で一律ですが、講習手数料は運転者の区分により違いがあります。このほかにも、免許証を後日郵送にする場合や、県外に住んでいる優良運転者が、県外の指定の場所で更新する場合も変わってきます。
 
また、高齢者(満70歳以上)の場合も、高齢者用の講習の費用が必要です。
 

運転者の区分による違い

一般運転者の条件は、運転免許を取得してから5年以上経過し、過去5年間に軽微な違反(違反点数が3点以下)が1回のみの運転者です。
 
また違反運転者は、免許取得後5年以上経過し、過去5年間の軽微な違反が2回以上、あるいは違反点数4点以上の違反や事故を起こした運転者です。初回更新者は免許取得してから5年未満の初めて更新する人で、軽微な違反が1回以下の運転者が対象です。
 

受け取りを郵送にした場合

即日交付の警察署以外で更新を行った場合は、免許証が後日郵送になるケースがあります。
 
郵送した場合は、1000円前後の費用が郵送料として必要です。そのほか、優良運転者が県外から更新を希望する場合は、更新手数料(2550円)と講習手数料(500円)、経由手数料(550円)にくわえて、郵送料(1800円程度)が必要となります。
 

交通安全協会の会費

基本的な手数料よりも費用が高い場合、更新時に「交通安全協会」への会費が発生している可能性があります。交通安全協会は、免許更新時に入会を勧められることが多いでしょう。入会は任意であるため、手数料を抑えたい場合は、次回更新時に断ることも可能です。
 

手数料は更新の回数ではなく、運転者の区分や手続き方法で変わる

免許更新に必要な手数料は、更新のたびに高くなるわけではありません。優良運転者の場合、更新手数料と講習手数料は、合わせて3000円です。しかし違反があると、講習手数料の金額が高くなっていきます。
 
また、更新した免許証を郵送受け取りにすると書留での発送となり、その分の郵送料がかかります。
 
郵送料は1000円前後となっているため、もっとも安い優良運転者でも、4000円かかってしまいます。免許更新にかかる出費を抑えたいのであれば、安全運転を心がけて、免許証を即日交付できるところで更新して、受け取るようにしましょう。
 

出典

警視庁
 更新手続一覧
 住所地以外の都道府県公安委員会を経由した更新の申請手続
神奈川県警察 運転免許証の更新手続について(警察署で更新する場合)(川崎警察署、横須賀警察署、鎌倉警察署、小田原警察署、海老名警察署、相模原北警察署、横浜水上警察署を除く)受付 注意事項
浪速交通安全協会 運転免許証に関するご案内 手続きに必要なもの
千葉県警察 運転免許 県外で更新を希望される方・県外者が県内申請する場合(経由申請)
徳島県警察 徳島県運転免許センターでの運転免許証更新手続き
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー