学校を卒業して、4月から新入社員として働き始めた人もいるでしょう。学生時代からそのまま実家で暮らし続けていて、社会人として稼ぐようになったことを機に、親からお金を入れるようにいわれたという人もいるのではないでしょうか。   実家にお金を入れることは当然だと思いつつも、新入社員の少ない給与の中から、月5万円も出すとなれば「多すぎるのでは?」と納得がいかないこともあると思います。特に同年代と比較して多いとなればなおさらです。   本記事では、実家に入れている金額の平均額とともに、額を決めるコツなども紹介します。

みんなは実家にどれくらいお金を入れている?

社会人になれば、家にお金を入れるよういわれるケースは多いでしょう。しかし、人によってはお金を入れていないという場合もあるなど、それぞれの家庭でルールや金額はさまざまです。そこで本記事の事例のように、20代で実家に5万円を入れる場合、同世代を比較しても多いか少ないかを見てみましょう。
 
保険相談サービスを提供する保険マンモス株式会社が行った、実家暮らしの男女500人を対象としたアンケートによると、各年代が家に入れている平均額は、図表1のとおりです。
 
図表1

年代 平均額
19歳以下 2万5663円
20歳から30歳 3万3623円
31歳から40歳 4万1875円
41歳から50歳 4万6970円
51歳から60歳 4万5000円
60歳以上 17万5000円

保険マンモス株式会社 実家暮らしの方へのアンケート(PR TIMES)を基に作成
 
もし5万円を家に入れるなら同年代よりも多いだけでなく、60歳以上を除き、全世代の平均額を上回っています。なお、19歳以下の58%、20〜30歳の36%が実家にお金を「入れていない」と回答しています。
 

実家暮らしを選択する人も少なくない

就職を機に一人暮らしを始めるというケースも多いですが、実家から職場が近く通勤範囲内であるなら、一人暮らしの必要性は低いといえます。新入社員や20代は給料が少なく余裕がないケースが多いため、一人暮らしにかかる支出を抑える目的で、実家暮らしを選択する人も少なくありません。
 
手取り18万円で、5万円も家に入れるのは負担が大きいと感じるかもしれませんが、一人暮らしにかかる家賃や食費、通信費などを考えると5万円以上の支出となることは避けられないと考えられます。住んでいる地域や物件次第では、家賃だけでも5万円を超えるケースも珍しくありません。実家に5万円を入れたとしても、一人暮らしよりは支出は抑えられているといえるでしょう。
 

具体的な金額については家族と相談して決める

実家に入れる金額については、家族と相談して決めることが大切です。後から家族間でトラブルに発展しないためにも、納得いくまで話し合うことをおすすめします。
 
実家に5万円を入れるのはほとんどの年代の平均額を上回りますが、家族構成や住んでいる地域によっても必要な費用は異なります。お互いが納得できる金額を決めるためにも、毎月の生活費がいくらかかっているかを考えてみましょう。
 

まとめ

高校や大学を卒業して給料を稼げるようになると、学生時代とは違って家にお金を入れるようにいわれるかもしれません。手取り18万円で5万円を入れるようにいわれた場合、同年代から比較すると金額は多いです。ただし、一人暮らしをする際に必要になる各種経費から考えると、5万円でもかなり支出が抑えられているといえます。
 

出典

保険マンモス株式会社 実家暮らしの方へのアンケート(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー