燃費のよい乗用車ベスト 10
早速ですが、燃費のよい乗用車ベスト10を見ていきましょう。まずは、普通車・小型自動車部門から発表します。その後、軽自動車部門の順位を紹介します。
普通車・小型自動車部門
普通車・小型自動車で燃費がよい車種ベスト10を表1にまとめました。
表1
順位 | 車名 | 通称名 | WLTCモード燃費値 |
---|---|---|---|
1 | トヨタ | ヤリス | 36.0 |
2 | トヨタ | アクア | 35.8 |
3 | トヨタ | プリウス | 32.1 |
4 | トヨタ | ヤリス クロス | 30.8 |
5 | トヨタ | カローラ | 30.2 |
5 | ホンダ | フィット | 30.2 |
7 | トヨタ | カローラ スポーツ | 30.0 |
8 | トヨタ | カローラ ツーリング | 29.5 |
8 | ニッサン | ノート | 29.5 |
10 | トヨタ | シエンタ | 28.8 |
※国土交通省 自動車局車両基準・国際課「国土交通省自動車交通局プレスリリ−ス」を基に著者作成
第1位は、1リットルの燃料で36.0キロメートル走行できるトヨタのヤリスです。ヤリスが燃費のよい車で第1位になれたのは「TNGAプラットフォーム」と呼ばれる軽量の車台を取り入れたためです。
それに加えて、エネルギーの無駄を減らしたハイブリッドシステムを導入したこともよい影響を与えています。ベスト10のうち、ベスト5位から1位までを含む8つの順位をトヨタが独占しており、これは同社が低燃費車種の開発に力を入れていることを示しています。
軽自動車部門
続いて、軽自動車で燃費がよい車種ベスト10を表2にまとめました。
表2
順位 | 車名 | 通称名 | WLTCモード燃費値 |
---|---|---|---|
1 | スズキ | アルト | 27.7 |
1 | マツダ | キャロル | 27.7 |
3 | スズキ | アルト ラパン | 26.2 |
4 | スズキ | ワゴンR | 25.2 |
4 | マツダ | フレア | 25.2 |
6 | スズキ | ワゴンR スマイル | 25.1 |
7 | スバル | プレオ プラス | 25.0 |
7 | ダイハツ | ミラ イース | 25.0 |
7 | トヨタ | ピクシス エポック | 25.0 |
7 | スズキ | ハスラー | 25.0 |
7 | マツダ | フレア クロスオーバー | 25.0 |
※国土交通省 自動車局車両基準・国際課「国土交通省自動車交通局プレスリリ−ス」を基に筆者作成
一方、軽自動車部門の第1位は、1リットルで27.7キロメートルの走行が可能なスズキのアルトです。
アルトには、減速時に発電する「エネチャージ」や、13.0キロメートル以下になるとエンジンが自動停止する「新アイドリングストップシステム」が搭載されており、それらが燃費のよさにつながりました。
さらに、軽量な車台「テクト」の採用も、燃費のよさを高める要因の1つです。普通車・小型自動車部門ではほとんどの順位を独占していたトヨタに代わって、軽自動車部門ではスズキが順位を5つ独占する活躍を見せています。
燃費のよい乗用車の選び方
燃費のよい車種は分かったものの、販売価格や好みの問題でほかの車を購入したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、燃費のよい車の選び方を紹介します。普段から愛用しているメーカーや外見が気に入っている車種などから、燃費がよい車を選ぶための判断基準にするとよいでしょう。
燃料消費率がポイント
燃料消費率とは、エンジンが動くために、どの程度の燃料を消費するのかを判断するための指標です。燃料消費率には、1馬力1時間当たりの消費量を示すものと、1リットル当たり何キロメートル走行できるのかを示すものがあります。なじみがあって分かりやすいのは後者でしょう。
国土交通省の発表によると、1リットル当たり22キロメートル走行できる車が平均とされています。そのため、燃料消費率が1リットル当たり22キロメートル以上かどうかを目安にするとよいでしょう。
日本で1番燃費がよい車はトヨタのヤリス
「国土交通省自動車交通局プレスリリ−ス」から、日本で最も燃費がよい乗用車は、トヨタのヤリスであることが分かりました。燃費がよい車に乗りたいと考えている場合は、ヤリスの購入を検討するとよいでしょう。
しかし、販売価格が250万円を超えるグレードもあるため、なかなか手が出せない方もいるかもしれません。その場合は、燃料消費率のなるべく低い車種を選ぶことで、燃費がよい車を購入できます。
出典
国土交通省 自動車局車両基準・国際課 自動車の燃費ランキングを公表します!
株式会社クボタ 燃料消費率 | Dictionary | Kubota Engine Discovery
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー