期末要因からバリュー株物色に
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まりそうだ。先週の日経平均株価は4営業日続伸で2000円を超える急伸となり、一時41000円に乗せたこともあり、米国同様に利益確定の売りが入りやすいところであろう。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時40440円まで下げる場面も見られたが、売り一巡後は40500円辺りでの底堅さが目立っていた。利食いが入りやすい一方で、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
また、今週は3月決算期末による配当志向の物色が強まるほか、権利落ち後は配当再投資への思惑が高まりやすいだろう。新年度相場入りでの新規資金流入なども意識されやすく、下値の堅さが目立ちそうである。バリュー株物色が中心になるものの、米国ではエヌビディアなど半導体株への物色が見られており、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を下支えする展開もあるだろう。そのため、半導体株などは売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスになりそうだ。
日経平均は先週の上昇でボリンジャーバンドの+2σを捉えている。短期的に過熱感は警戒されやすいが、上値の重さが意識されてくるようだと、21日に空けたマド埋めを狙った売り仕掛け的な動きが警戒されてくる可能性はありそうだ。ただし、マド上限の40450円辺りに接近する局面では押し目狙いの買いが入りやすいだろう。