■反落、インフレ緩和の思惑強まる



先週・今週のポンド・円は反落。英中央銀行による追加利上げを想定したポンド買い・円売りが一時活発となったが、英国経済の先行きは不透明であり、リスク選好的なポンド買いは縮小。英中央銀行は5月11日に開いた会合で0.25ポイントの追加利上げを決定し、英国経済の景気後退入は回避されるとの見方を伝えたが、インフレ緩和の思惑は強まり、リスク回避的なポンド売り・円買いが観測された。取引レンジ:167円85銭-172円33銭。



■もみ合いか、次回会合で金利据え置きの可能性高まる



来週のポンド・円はもみ合いか。英中央銀行金融政策委員会(MPC)は追加利上げを決定したが、引き締め休止を求める意見もあった。英中銀のベイリー総裁は会見で「利上げ停止可能なポイントに近づいた」との見方を伝えており、政策金利は次回以降、据え置きとなる可能性がある。新たなポンド買い材料が提供されない場合、リスク選好的なポンド買い・円売りが拡大する可能性は低いとみられる。



○発表予定の英主要経済指標・注目イベント

・16日:1-3月期ILO失業率(12-2月期:3.8%)



予想レンジ:166円00銭−171円00銭