30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。





■こう着ながらもハイテク株への押し目買いの動きが意識されやすい

■ACCESS、1Q営業損益 黒字転換 3.56億円

■前場の注目材料:三菱電機、三菱重工と発電機事業統合、来年4月に出資会社設立





■こう着ながらもハイテク株への押し目買いの動きが意識されやすい



30日の日本株市場は、海外勢のフローが限られるなか、こう着感の強い相場展開になりそうだ。ただし、押し目待ち狙いの買い意欲は強いほか、買い戻しの動きなども入りやすいと考えられ、底堅さは意識されやすいだろう。29日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場だった。英国もバンクホリデーで休場だったことから、欧州市場も薄商いのなかで小動きだった。日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の31280円。円相場は1ドル140円40銭台で推移している。



日経225先物のナイトセッションは薄商いのなか、31300円を挟んだ狭いレンジでの推移だった。参加者が限られるなか、日経平均は前日の終値水準でのこう着になりそうだ。ただしデフォルト回避される見通しのなか、祝日明けの米国市場は堅調な展開が期待されそうである。昨日の日経平均は、節目の31500円を回復した後は利益確定の動きが優勢だった。急ピッチの上昇に対する過熱感から短期的なショートも入っていると考えられる。



祝日明けの米国市場の強い値動きが意識されるなか、短期筋のショートカバーは入りやすいだろう。また、米国では6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)に関心が向かうことになり、経済指標の内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性はある。それ故に、リスク回避的な流として、海外投資家による日本株選好の動きが継続することになりそうだ。下値の堅さが意識されてくるようだと、ショートカバーの動きが強まりそうだ。



また、昨日はハイテク株などが買い先行後に利食い優勢の流れとなった一方で、海運や商社、金融などが買われるといったリバランスの動きが目立った。ただし、エヌビディアがAIに関連する新たな製品・サービスを発表したと報じられるなか、ハイテク株への押し目買いの動きが意識されそうである。日経平均はボリンジャーバンドの+1σと+2σとの切り上がりに沿った形でのトレンドを形成しており、過熱感を警戒しつつも、ショートは仕掛けづらいだろう。





■ACCESS、1Q営業損益 黒字転換 3.56億円



ACCESS<4813>が発表した2024年1月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比42.8%増の39.16億円、営業損益が3.56億円の黒字(前年同期は6.95億円の赤字)だった。ネットワーク事業において案件受注が前倒しで進んだことから前年同期と比較して大幅な増収となり、損益も改善している。2024年1月期業績は、売上高が前期比18.7%増の155億円、営業利益は5億円とする期首計画を据え置いている。





■前場の注目材料



・日経平均は上昇(31233.54、+317.23)

・1ドル=140.40-50円

・米国景気は拡大

・日銀は金融緩和を継続





・BIPROGY<8056>神奈川工大などと仮想空間で自動運転の安全評価、指標の標準化推進

・三菱電機<6503>三菱重工と発電機事業統合、来年4月に出資会社設立

・東京電力HD<9501>風力発電の電力を車載電池で蓄電、トヨタと今秋めど秋田で実証実験

・積水ハウス<1928>住宅技能工の待遇改善、30代親方の年収1.8倍に

・関西電力<9503>丸紅などと、豪エネ企業とグリーン水素供給網設計で合意

・富士通<6702>マイクロソフトと、SX推進クラウドで提携、製造・流通など重点

・三菱重<7011>水素燃料対応GTCC受注、シンガポール社から

・ダイダン<1980>気流制御採用施設で「再生医療製品」製造許可取得

・フジオーゼックス<7299>マルヨシ製作所買収

・三菱重<7011>CO2の回収・利用・貯留へ国内外で提携拡大

・DOWA<5714>GHG削減貢献製品の30年度売り上げ1.6倍へ

・ADEKA<4401>千葉工場を増強、EUVフォトレジスト向け材料の生産能力2倍

・大王製紙<3880>ベトナムに販社設立、東南アジアを深耕





☆前場のイベントスケジュール



<国内>

・08:30 4月有効求人倍率(予想:1.32倍、3月:1.32倍)

・08:30 4月失業率(予想:2.7%、3月:2.8%)



<海外>

・特になし