日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は20日、前日比-0.43(低下率2.16%)の19.45と低下した。なお、高値は20.63、安値は19.01。昨日の米株式市場が休場で手掛かり材料に乏しい中、今日の日経225先物はやや売りが先行して始まった。しかし、取引開始後は上げに転じ210円上昇。高値形成後は一転、下げに転じるなど方向感が定まらない荒い値動きとなり、市場ではボラティリティーの高まりを警戒するムードが広がった。また、明日発表される米半導体大手エヌビディアの決算への警戒感もあり、日経VIは取引時間中は昨日の水準を上回って推移する時間が長かった。



【日経平均VIとは】

日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20〜30程度)に回帰するという特徴も持っています。