サイオス<3744>は10日、2023年12月期第1四半期(23年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.0%増の42.20億円、営業利益が0.24億円(前年同期は0.18億円の損失)、経常利益が0.57億円(同0.01億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純利益が0.12億円(同0.04億円の損失)となった。



オープンシステム基盤事業の売上高は前年同期比18.7%増の26.61億円、セグメント利益は同20.0%増の0.68億円となった。Red Hat Enterprise LinuxをはじめとするRed Hat, Inc.関連商品は好調な増収、OSS関連商品は順調な増収となった。また、主力自社製品である「LifeKeeper」は米州におけるライセンス販売が減少したが、国内をはじめ欧州及びアジア・オセアニア地域は増収となった。



アプリケーション事業の売上高は同2.1%増の15.55億円となった。利益面では、人件費が増加したこと、Med Tech事業を中心に新製品・サービスへの投資を強化したことにより、セグメント損失は0.46億円(前年同期は0.77億円の損失)となった。金融機関向け経営支援システム販売は減収となった。一方、システム開発・構築支援はAPI関連や金融機関向けの案件が増加したことにより好調な増収となった。また、「Gluegentシリーズ」も順調な増収となった。



2023年12月期通期の連結業績予想については、現時点で合理的に算定することが極めて困難であることから、非開示としている。今後、合理的な算定が可能となった時点で速やかに公表するとしている。