グリムス<3150>は15日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比35.0%増の313.92億円、営業利益が同46.9%増の36.00億円、経常利益が同46.6%増の36.87億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同14.2%増の24.65億円となった。



エネルギーコストソリューション事業の売上高は前年同期比7.9%増の55.28億円、セグメント利益は同0.0%増の20.79億円となった。電力コストの高騰を背景に、電気を創って自家消費することを提案する事業用太陽光発電システムをはじめ、事業者のコスト削減のための電力基本料金削減コンサルティングやIoT機器、省エネルギー化のための業務用エアコン・トランス・コンデンサなどの各種省エネ設備の販売を推進し、顧客に電力の運用改善・設備改善などの提案をしてきた。



スマートハウスプロジェクト事業の売上高は同11.4%減の40.14億円、セグメント利益は同21.0%減の4.96億円となった。脱炭素による再生可能エネルギーへの関心の高まりや、太陽光発電の10年間の固定価格買取制度の適用が終わる卒FIT案件の増加といった市場環境、住宅 のエネルギーレジリエンス強化へのニーズにより蓄電池への需要があることから、蓄電池の販売を推進した。



小売電気事業の売上高は同60.6%増の218.48億円、セグメント利益は同304.1%増の18.01億円となった。電力の調達改善を顧客に提案することにより受注を伸ばした。また、独自燃調の導入や市場価格連動型契約の促進、デリバティブ取引の活用といった電力調達価格の上昇に対するリスクヘッジ施策の効果により、利益が大幅に増加した。



2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.4%増の321.44億円、営業利益が同20.0%増の43.20億円、経常利益が同18.0%増の43.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同14.7%増の28.26億円を見込んでいる。



また同日、2023年3月期の期末配当予想については、当期の業績動向及び財務状況を総合的に勘案し、前回予想から3.00円増配し、1株当たり17.00円とすることを発表した。これにより、2023年3月期の年間配当予想は22.00円となる。