■業績動向



1. 2023年12月期の業績概要

アトラグループ<6029>は2024年2月14日に2023年12月期の業績を発表、通期業績としては売上高が前期比3.7%減の4,497百万円、営業利益が51百万円(前年同期は2百万円の黒字)、経常利益が62百万円(前期比308.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が53百万円(前年同期は2百万円の黒字)となり、期初に発表した業績予想である売上高5,155百万円、営業利益130百万円、経常利益125百万円、親会社株主に帰属する当期純利益84百万円に対しては、残念ながらすべてにおいて下振れての着地となった。主力の鍼灸接骨院支援事業においては、ほねつぎチェーンの売上高は前期比2.0%増と増収となったものの、計画に対して新規加盟開発件数が遅れたことで予算比未達、また、当事業における最大の売上構成となっている機材、消耗品販売の売上高は同1.7%増とこちらも増収とはなったが、主要部品の調達遅れにより2023年6月まで機材販売が滞った影響が残り予算比未達であった。玩具販売事業の売上高は前期比8.3%減の1,754百万円となり売上高が大幅に落ち込んだが、同社では2023年1月〜2月にかけて不採算店舗8店の閉鎖を実施、さらには2023年3月、4月、7月と新規出店を行ったものの、その立ち上げ遅れが発生、また、主要な取り扱い製品であるトレーディングカードやゲーム機においてメーカー発売時期が遅れたことも影響した。玩具販売事業は2023年12月期において33百万円の営業損失(前年同期は79百万円の営業利益)となっており、2024年12月期の早期利益化に期待したい。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)