ODKソリューションズ<3839>は30日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比5.4%増の58.67億円、営業利益は同36.1%増の5.72億円、経常利益は同34.4%増の6.04億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同12.8%増の2.66億円となった。



同社グループでは、中期経営計画(2024年3月期-2026年3月期)のグループ基本方針に「ODKグループ拡大」を掲げ、「新事業ポートフォリオの推進」「グループシナジーの創出」「M&A・アライアンスの推進」を本年度の重点課題として様々な施策に取組んできた。その方策として、体験実績をNFT活用により証明する次世代型ソリューション「アプデミー(R)」を基幹に多様なサービス開発をすすめ、連結子会社ポトスにおいて、キャリア体験プラットフォーム「キャリポート」の提供を開始した。同社単体としては、「専門性の強化による新たな価値の創造」を基本方針に、「個別収益管理の深化」「コンサル機能の発揮」「研究開発の推進」を本年度の重点課題として取組んできた。主力の教育業務において個別収益管理を徹底し、近年のコスト増を踏まえた価格適正化の一部実現や、証券業務では専門性を活かした高付加価値SESを提供した。



業績面では、教育業務における大手大学の新規受託や既存顧客との価格適正化交渉の一部実現、証券業務における「WITH-X(R)」の売上増加等により、売上高は増収となった。また、次世代サービスの社会実装等に係る研究開発費の増加があったものの、退職給付費用の減少等により、営業利益は増益となった。



2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比14.2%増の67.00億円、営業利益が同17.9%減の4.70億円、経常利益が同17.3%減の5.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同27.4%増の3.40億円を見込んでいる。