今年創立150周年を迎える福島県中島村の滑津小で22日、節目の年のオープニングセレモニーとして、校庭で桜の記念植樹式が行われた。

 桜は校歌1番の歌詞「松がそびえてる 桜はしげってる」に登場する、滑津小の「シンボル」と言える存在。元PTA会長で卒業生の高村喜則さん(63)が記念の年に当たり寄贈した。

 東日本大震災で大きな被害を受けた校庭を修復する際、それまで校庭にあった桜が全て伐採された。高村さんは姿を消した桜を惜しみ、これまでにも数本を寄贈した経緯がある。

 式には全校児童146人と教職員らが参加した。柳沼典正校長が「思い出に残る桜にしたい」と述べ、高村さんが「桜と末永く付き合ってほしい」とあいさつ、児童代表と共にスコップで土をかけた。6年生の小針柚子(ゆず)さんが「伝統を大切にして桜と一緒に成長していく」と誓った。全校児童が校歌を高らかに歌い、記念の年の幕開けを祝った。

 同校の創立記念日は9月21日。記念式典を行うほか、年間を通じて関連行事を開催する予定。

(県南版)