J1第7節でFC東京と鹿島が激突

 J1は4月7日に各地で第7節を行い、5万2772人が集まった国立競技場ではFC東京と鹿島アントラーズが対戦し、FC東京が2-0で勝利した。4日前にも国立で浦和と対戦して2-1の勝利を収めたホームチームは、改修後の国立競技場で無敗をキープしている。

 FC東京はU-23日本代表にも選ばれたMF荒木遼太郎が、レンタル元の鹿島との契約上、この試合には出場できず。FWディエゴ・オリヴェイラ、FW小柏剛の負傷もあり、ピーター・クラモフスキー監督が「オプションの1つ」と話していたFW仲川輝人がセンターフォワードに入る形で試合をスタートさせた。

 最初にビッグチャンスを作ったのはアウェーの鹿島だった。前半6分に右サイドからエリア内にボールを入れると、落としたボールを受けたMF佐野海舟がシュートを放ったが、DFにブロックされる。その後もFWチャヴリッチのFKなどで、FC東京のゴールに迫っていった。

 FC東京も前半9分に左サイドでボールを持ったMF俵積田晃太がカットインから右足でゴールを狙ったがゴール前でDFにブロックされる。同15分には左サイドからDFバングーナガンデ佳史扶がチャンスメイクし、最後は仲川がシュートを放ったが、これもDFにブロックされた。

 FC東京は前半25分にも左サイドから俵積田がボールを運んでいき、仲川をおとりにしてシュートを放ったが、GK早川友基にキャッチされた。同27分には鹿島もハーフウェーライン付近でバングーナガンデからボールを奪ったチャヴリッチが、MF樋口雄太とワンツーをかわしてゴール前にクロスを入れる。これにFW鈴木優磨が合わせたが、DFにブロックされた。同38分には変化をつけたCKからのクロスで佐野がヘッドで合わせたが、ボールは右に外れていく。どちらも譲らずに前半はスコアレスで折り返した。

 後半も最初にチャンスを作ったのは鹿島だった。後半4分に鹿島は鈴木が右サイドの裏を取り、センタリングを入れる。これを受けたMF知念慶がゴールを狙ったが、大きく枠を外れた。試合が動いたのは後半10分。自陣から左サイドにボールを展開したFC東京は、バングーナガンデのパスを受けた松木がゴール前にクロスを入れる。これを仲川がヘッドで合わせ、FC東京が先制点を決めた。

 後半22分にもFC東京は松木が力強い突破でボールを運び、左サイドに展開。ボールを受けたMF遠藤渓太がゴール前に速いクロスを入れると、中央で仲川が飛び込んで合わせたが、ボールはクロスバーを叩いた。

 1点を追う鹿島は後半35分、新加入のセルビア人MFミロサヴリェヴィッチらを投入して反撃に出る。しかし、守備を固めたFC東京を崩せない。FC東京も後半38分に途中出場していたFWジャジャ・シルバがカウンターから松木のパスを受けて決定機を迎えたが、シュートを左に外してしまう。

 長いロスタイムのなか、FC東京は松木のパスを受けたMF原川力が勝利を決定づけるゴールを決める。このまま試合は2-0でタイムアップ。FC東京が東京ヴェルディとのダービーを前に、得意の国立で今季初の連勝を収めている。

FOOTBALL ZONE編集部