国立競技場で対戦

 FC町田ゼルビアは4月13日のJ1リーグ第8節で昨季王者のヴィッセル神戸を国立競技場に迎え撃ったが1-2の敗戦と喫し、首位陥落となった。

 町田はここまでの快進撃を支えたFW藤尾翔太とMF平河悠がパリ五輪を目指すU-23日本代表の活動に合流して不在に。また、両チームとも前節にGKが退場処分を受けたため出場停止となり、町田はGK福井光輝、神戸はGK新井章太がスタメンに入った。神戸は前節に負傷交代したFW大迫勇也が欠場し、FW宮代大聖とFW佐々木大樹の2トップでスタートした。

 両チームとも堅実な試合運びを見せるチームだけに大きなチャンスの少ない立ち上がりになったが前半27分、神戸は左サイドのフリーキックをDF初瀬亮がゴール前に入れるとFW武藤嘉紀が合わせる決定機を迎えたが、福井がファインセーブでしのいだ。

 それでも神戸は前半45分、宮代の突破から武藤を経由したボールがMF山内翔に届くとペナルティーエリア内から冷静に右足シュートを決め先制ゴール。神戸が1点をリードして前半を終えた。

 反撃に出る町田は後半17分、ロングボールにFWナ・サンホが抜け出しかかるとペナルティーエリアのライン付近で神戸DFマテウス・トゥーレルがファウル。中村太レフェリーはフリーキックを示したが、副審の方を見てPKに判定を変更した。しかし、その後にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでファウルがわずかにペナルティーエリア外とされ、VARオンリーレビューで再びペナルティーエリアすぐ外からのフリーキックへと判定が変更になった。

 このフリーキックを決めることができなかった町田は、立て続けのセットプレーでゴールに迫る場面も作ったが同点ゴールは奪えず。逆に後半44分、神戸はコーナーキックをファーサイドでワントラップした武藤が強烈な左足シュートを決め2点差に広げた。

 町田は後半アディショナルタイムに攻撃参加したDFドレシェビッチのシュートで1点を返したが、昨季王者の神戸が2-1の勝利をものにして勝ち点を14に伸ばした。また、同時刻キックオフの試合でセレッソ大阪が勝利して勝ち点18に伸ばしたため、勝ち点16にとどまった町田はサンフレッチェ広島との得失点差でも下回り、首位陥落して3位にポジションを下げた。

FOOTBALL ZONE編集部