イングランドサッカー協会(FA)は、現地時間14日に国際親善試合にむけた代表メンバー25名を発表した。プレミアリーグ首位のアーセナルで安定したパフォーマンスを見せているDFベン・ホワイトは、招集が見込まれていたが選外だった。英メディア『DAILY CANNON』は、同選手が招集を断った理由について報じている。

 イングランド代表の右SBは、これまで主力として活躍していた、リバプールDFトレント・アレクサンダー=アーノルド、チェルシーDFリース・ジェームズ、ニューカッスルのDFキーラン・トリッピアーなどが怪我の影響で招集が難しい状態にあった。そのため、今季リーグ戦などで印象的なパフォーマンスを残しているホワイトの招集が期待されていた。

 しかし、FAが発表した今回の招集メンバーにホワイトは含まれていなかった。さまざまな憶測が飛び交う中、同メディアは米メディア『The Athletic』の記事を引用する形で、ホワイトが抱えている怪我が招集を拒否した原因であると報じている。

「ホワイトは、今シーズンを通して膝に問題を抱えて苦しんでいた。彼は、不必要に怪我を装うような選手ではない。実際に、プレミアリーグでプレーできるように練習中に怪我を隠していたことも報じられている」

 また、21年までアーセナルに所属してホワイトと共にプレーをした経験があり、現在はクリスタル・パレスでプレーしているロブ・ホールディングも、「彼が怪我で本当に不快な思いをしていてもプレーを続けるだろう」と述べた上で、次のように語っている。

「21/22シーズンに、アーセナルがアウェイでニューカッスルと対戦したときのことを覚えているだろうか?彼のハムストリングはグレード2かグレード3の怪我を負っていた。しかし、彼はそれを隠して出場したんだ」

 同メディアは、「現時点では、ホワイトはフィットネス面でそれほど問題を抱えているようには見えない」と述べた上で、「彼が代表でプレーしなかったことでシーズンを乗り切れたのかもしれない」と、代表選出されなかったことがコンディション維持を実現する上で大きかった可能性が高いと強調した。

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