作者の友人は結構なお人好し。ママ友から「男友達と飲みに行きたいから、ちょっとうちの子預かってよ」そんなことを言われてOKしてしまいました。一度承諾すると、また今度もいいのかしら、とそのママ友は思ったみたいです。二度、三度と作者の友人に頼み、もはや、彼女の家は託児所と化してしまいました……。

お人好し過ぎて断れない

私の性格上、お願いされたら中々断れなくて。
最初、ママ友の子供を少しの間、家で遊ばせるくらいならいいか、と考えたんです。でもそれが甘かったみたいで。ママ友のA子さんはもう、十回以上、私の家を託児所代わりにしました。そろそろやめてほしいと伝えたところ、「もうちょっとだけお願い……」と懇願。そのもうちょっとだけ、の期間の終わりがくるのはいつなんでしょうといった感じです。

期間の終わりが見えないので

ママ友、A子さんの子供は幸いにもいい子でした。特にうちの物を壊すわけでもなく、トイレを汚すわけでもなく。とはいえ、人様の子なので気は遣います。私の家にいるときに怪我させたら困りますものね。そろそろ、我が家の託児所を卒業してほしい、と考えて、何か策はないかと考えていた時、私の息子がいいアイデアをくれました。

美味しいお菓子に、夕飯に

ママ友の子はコンビニのご飯とか多かったみたいなんです。おやつもスナック菓子ばかりで。
なんだか、それも可哀想だなと思い、私の家に来た時くらいは、ちゃんとしたものを食べさせてあげようかな、と思いました。取り敢えず、おやつの時間にはニラせんべいとか手作りのドーナツとか、アップルパイを作って「食べて?」と出しました。更に夕飯の時間にはグラタンとかハンバーグとかを作ってあげました。

ここの家の子になる!

ある日のことです。ママ友のA子さんが息子くんを迎えに来てくれたのですが、息子くんが言い放ったひとことが、A子さんにはかなりショックだったようです。そのひとこととは……。
「ここの家の子になる! 帰りたくない!!」
でした。
これにはママ友のA子さんも焦りを隠し切れず、
私に息子くんを預けることはしなくなりました。めでたしめでたし、です!

ftnコラムニスト:サンマ雲