「1人なのに視線を感じる」
「誰もいないのに物音がした」
こんなちょっと怖〜い奇妙な体験をしたことはありますか?
今回は、筆者の友人から聞いた、背筋も凍る賃貸物件のエピソードをどうぞ。

お金を貯めて彼氏と同棲することに

これは、私が以前住んでいたマンションの話です。

当時、今の夫がまだ彼氏だったころ、お互いまだ実家に住んでいました。
そのため、会うのも出先かどちらかの実家。

居心地が悪いというわけではないのですが、どうしてもお互い遠慮してしまうこともあり。

それからコツコツ貯金をして、新たに同棲生活をスタートさせることにしました。

とっても好条件な賃貸物件に出会えた!

それからは、仕事の合間を縫って賃貸物件探しに。

しかし、なかなか予算内ではピンとくる部屋が見つからず……。

それでもいくつも見ていくうちに、好条件ながら家賃がびっくりするほど安い賃貸物件を発見!

実際に内見すると、思った以上に素敵な部屋。
即決して準備を進め、2か月後に同棲生活がスタートしました。

大好きな彼氏といつでも一緒にいられる空間。

部屋もとってもきれいで住みやすく、幸せを感じる日々でしたが、半月も経たないうちに、ある問題に頭を悩まされるようになってしまいました。

どこも壊れていないのに雨漏りする部屋

それが、【雨漏りする】というトラブル。

部屋の内装はとても現代チックなものですが、マンション自体は20年前に建てられたもの。

「老朽化もあるのかな?」
とはじめは呑気に考えていました。

しかし、雨が降るたびに、壁を水がつたうように。

当初は本当に少しの量だったので気にしていなかったものの、ずっとこのままでも困ります。

そこで管理会社を呼びましたが……。

「どこにも破損個所は見つかりません」
の一点張り。

最上階の部屋は、私たちの部屋を含めて6つありましたが、雨漏りしているのは私たちの部屋だけでした。

その後相談して、外壁の補修や防水シートを敷くなどリフォームしてもらいましたが、全く意味がなく。

だんだん怖くなってきた私たち。
そこで思いきって不動産会社に問い合わせると、まさかの回答が!

実は〇〇物件だった!

「実はあの部屋で人が亡くなっています」
「豪雨の日に自殺されたようです」

なんと5年前、大好きだった彼氏にフラれた女性が、私たちの住む部屋で自殺していたのです!

実は賃貸物件の場合、告知義務があるのは3年まで。
もう5年も経っているので、教えてもらえていませんでした。

それを知ってますます背筋がゾッとなった私たち。すぐにその部屋から引っ越すことに。

その後話を聞くと、雨漏りするようになったのは、女性が亡くなってからだそうです。

何度点検しても、問題点は見つからないまま。

怖がってすぐに退去されてしまうので、空き部屋になっていることも多かったといいます。

もしかしたら、あの事故物件には今も、女性の霊が住みついているのかもしれません……。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい