金銭感覚は人それぞれですが、非常識なレベルまでいってしまうと、周囲にドン引きされてしまいます。特に家族に矛先が向くと、とんでもない事態に発展することも少なくありません。これは筆者の友人が体験した、非常識な姑とのお話です。

家長制度を重んじる義実家

私は夫と息子、娘の4人家族です。
私の夫の実家は昔ながらの家長制度が根強い地域にあって、『家』というものを重んじる風潮がありました。

姑はとにかくケチ。そのうえ男女差別の考えが強く「将来は家を継いでもらうんだから!」と私の息子にばかり執着して、男の子には甘く女の子は虐げるという有様でした。

お祝いなどはきちんとしてくれていたものの、息子と娘をあからさまに差別し、お祝いの金額にも大きな差異があることに私は頭を悩ませていたのです。

息子の結婚

息子が社会人になって数年後、以前からお付き合いをしていた女性と結婚することになりました。さまざまな事情から、相手の女性の家に婿養子として入ることに。そのことを義実家に報告に行くと、姑はいきなり激怒し始めたのです!

「あなた、●●の家はどうするの?! 誰が継ぐのよ! あなたが継ぐと思ったから今まで良くしてやったのに!」とあり得ない暴言を吐いたのです。

挙句の果てに、「今までいくらあげたと思ってるの!」とお祝いやお小遣いのことまで言い出す始末……。事情はきちんと話したのに、手が付けられない状態になってしまいました。

思わぬ逆襲

あまりの暴言に腹を立てた息子は、姑に向かって怒りをぶつけました。

「おばあちゃんからもらったお祝いやお小遣いは全部貯金してあるよ。返せっていうんなら、全部返すから!」

予想外の反撃にひるんだ姑は、黙りこくってしまいました。
姑のあまりの暴言に舅と夫も呆れ顔……。結果的に、姑は皆に愛想を尽かされることになってしまいました。

姑の末路

姑は結局、息子の結婚式にも呼ばれませんでした。
事情を知っている舅が「呼ばなくていい」と言ったそうです。

確かに夫は長男なので、息子は後継ぎだったのかもしれません。
でも夫には弟もいて、弟夫婦にも男の子がいます。
勝手に後継ぎ候補にされて、思うようにいかなかったからと言って、孫に言って良いセリフではありませんよね。

姑は舅ともうまくいっていないようで……夫も「あれは母さんが悪い」と知らん顔。
私は、姑のそんな状況を反面教師にしたいと思っています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K