マウントをとってくる人に対して、華麗にスルーできたりスカッと言い返せたりしたらいいけれど、現実はそう簡単にはいかないですよね。今回は知人から聞いた、しつこいマウントに遭ったエピソードをご紹介します。
マウント主婦
先日スーパーで偶然ママ友と会い、少し立ち話をしていました。
そこへ「あらー!!」という声が。
振り返ると、これまたママ友のAさんでした。
実は私は、Aさんのことがちょっと苦手でした。
Aさんは、夫の年収など人のプライベートな話題を遠慮なく聞いてきては、マウントをしてくる人なのです。さらに
「〇〇さんの旦那さんの稼ぎっていくらか知ってる?」などのウワサ話ばかりで、できれば関わりたくない人でした。
すぐにでも帰りたいところですが、急に帰ったら明らかに不自然です。仕方がないので、少しだけ話して帰ろうと考えていました。
人のことを根掘り葉掘り聞きたがる
「ところで旦那さんのお小遣いっていくら?」と唐突に聞いてくるAさん。
「え? お小遣いですか?」
脈絡のなさにびっくり。
私は「平均くらいだと思いますよ」とごまかしました。
すると「いくら? いくら?」としつこい。ママ友さんは折れて答えていました。
どうやらAさんの方が高かったようで
「あら、うちはねぇ〇万円。そんなに少なくて旦那さんは大丈夫なの?(笑)」とマウント。
私は濁してたのですが、「いくら? いくら?」と、これが本当にしつこい。
あまりのしつこさにイラっとして、うちの方が少しだけ高いのがわかっていながら「〇万円です」と言ってしまいました。
うちの夫の小遣いに口出し?
すると、まさか私の方が高いとは思わなかった様子のAさんは、ムッとした表情になりました。
まぁそれも失礼だろうと思うのですが。
機嫌を損ねたAさんはそこから、「そんな金額、ちょっと計画性がないんじゃない?」なんて言いはじめます。
Aさんより低かったママ友さんはマウントを取られ、Aさんより高かった私は文句を言われる。
どっちにしても最悪です。
さらにAさんは
「もう少し下げた方がいいわ。そうしなさい!」なんて言う始末。
さすがに人の夫の小遣いに口を出すのはおかしすぎます。
この瞬間、不快感に耐えられなくなった私は、
「うちのことはうちで決めるので、大丈夫です! そろそろ帰りましょうか!」と言って帰ることに。ママ友も「そうね!」と言ってくれて、明らかに不自然でしたが、解散して帰宅しました。
かかわるとロクなことがない
その日はなんとか逃げられましたが、それから会うたびに
「なんだか今日の服装、ちょっと安っぽいわね」
「こないだの連休どこか出かけた? うちは有名な旅館で〜」
など、自慢とマウントで毎回バトルを挑まれるようになってしまいました。
正直なところ、相手をするのが億劫です。
あのとき衝動的に言い返さなければ……と後悔したお話でした。
まとめ
しつこくされるとつい衝動的に言い返してしまう、なんてことは誰にでもありますよね。そして今回のように悪化してしまった、なんて経験がある人も多いのではないでしょうか。黙ってマウントされるのも何か違う気がしますし、だからといって衝動的に言い返すのも……なかなか難しい問題ですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:橘るい