近年、利便性が高まっているドラッグストア。しかし、その一方で様々なトラブルも起こっているようです。今回は、筆者がドラッグストアで実際に目撃した話をお届けします。

女性の不審な行動

私がドラッグストアに立ち寄った時、ある1人の女性に目が留まりました。女性は40代ほどでしょうか。彼女は洗剤売り場で、周りをキョロキョロと見回していました。

「あの人怪しいな。まさか万引きでもするつもりじゃ……」

私がそう思っていると、女性は驚きの行動に出ます。なんと商品棚に置かれた柔軟剤のキャップを開け、自分の鼻を近づけ始めたのです。

次から次へと嗅ぎまくる

売られている柔軟剤を勝手に開け、匂いを嗅ぐ女性に私は驚きを隠せません。

さらに、その柔軟剤の香りが気に入らなかったのか、次から次へと他の柔軟剤で同じ行為を女性は繰り返していきます。

「うわぁ……ありえない」

私がそう思った瞬間、気付いた店員が女性に声を掛けました。

「お客様、ご購入前の商品の開封はご遠慮願います」

店員はできるだけ女性を怒らせないように言葉を選びながら、優しく女性に注意しました。

店員に注意された女性は?

しかし、店員に注意されて女性は謝るどころか、不満たらたらの様子で店員にこう罵ったのです。

「テスターがないから香りが分からないのよ! テスター置かないなんて、あなたたちの落ち度でしょ?」

腹を立てた女性は、結局何も買わず店を後にしていきました。私が店員に「大変でしたね」と言うと、店員は「この柔軟剤のテスターは作られていないので、店に置けないんです」と話してくれました。

さらに「柔軟剤やシャンプーなど、勝手に蓋を開けて香りを確認しようとするお客さんは意外と多いんです。異物混入などの危険性もあるので、やめていただきたいのですが、中々理解してもらえません」とのこと。

まとめ

購入前の商品を開封するのは、もちろんNG行為です。この女性も人目を避けてしていたことから、自分の行為が悪いことだと分かっていたと思います。

人が開封した商品はもはや新品といえなくなる場合もあるので、店側からしたら非常に迷惑です。

このような迷惑行為を今後は減らしていくためには、どのようにしたら良いのでしょうか。店側の負担を考えると気が重くなりますね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる