福島第一原子力発電所で5月17日から6回目となる処理水の海洋放出が始まった。
前回はトラブルが発生し一時停止を余儀なくされている。

東京電力の担当者:「緊張感を持って取り組んで参るということでございます」
「緊張感をもって」と強調した東京電力。
福島第一原子力発電所では、17日午前から通算で6回目、今年度では2回目の海洋放出が始まった。6月4日までの19日間でタンク8基分に相当する7800トンを放出する計画。
これまでには、タンク39基分に相当する約3万9千トンの処理水が薄めて海に流されているが…。

4月24日東京電力の会見:「工事をして、掘削工事をしていたところ、このケーブルに傷を付けてしまったのかと推定しています」

前回は作業ミスにより停電が発生し、放出が6時間半ほど止まるトラブルが起きていた。
後を絶たないトラブルに原子力規制委員会・山中伸介委員長は「昨年10月以来トラブルが続いておりますので、東京電力には、やはり根本的な原因について、きちっと分析をして、全体を通じて点検をしてほしいと思っています」と話した。

一方、東京電力は再発防止を進めるために、約800の作業全てでリスクの総点検が実施。5月16日までに終了した550の作業のうち6割で見直しの必要な箇所が見つかったとしている。