アストロズのバルデスがIL入り コール、ストライダー、ビーバー、ペレスも…

 米メディアは9日(日本時間10日)、アストロズのフランバー・バルデス投手が肘の炎症で負傷者リスト(IL)入りしたと報じた。今季のメジャーリーグではエース級の故障が続出。「ピッチクロック」が投手の負担を増加させているとの議論も起きており、ドジャースの大谷翔平投手も言及していた。SNSでは「ピッチクロックを取り除くべきだ。手に負えないよ」などの声が上がっている。

 30歳の左腕バルデスは昨年8月1日(同2日)のガーディアンズ戦でノーヒットノーランを達成するなど、昨季12勝をマーク。2021年から昨季まで3年連続で2桁勝利を挙げている。チームのエースが離脱する事態に、ファンからは「怪我の深刻度はわからないが、肘の怪我はどんなものでも(危険を意味する)赤旗だ」「なんてこった」「最悪だよ」と嘆くコメントが相次いだ。

 今季は大物の故障が目立つ。ヤンキースで昨季サイ・ヤング賞を受賞したゲリット・コール投手が右肘の違和感で離脱中。昨季20勝で最多勝に輝いたブレーブスのスペンサー・ストライダー投手も右肘のじん帯を痛めている。2020年のサイ・ヤング賞投手であるガーディアンズのシェーン・ビーバー投手、マーリンズ20歳右腕エウリー・ペレス投手はトミー・ジョン手術を受ける決断をした。

 選手会は6日、ピッチクロック制度に対して「前例のない脅威」と異例の声明を発表。これを受け、大谷も8日(同9日)のツインズ戦を前に取材対応し、「間違いなく負担は増えている。それは間違いないですね」と懸念を示していた。

 試合時間短縮を目的に導入された同制度だが、SNSでは「クレイジー」「(コミッショナーの)マンフレッドよ、問題を解決せよ」と苦言を呈す声が相次いでいる。これ以上の故障者が生まれないことを願うばかりだ。(Full-Count編集部)