逆方向への本塁打は、両リーグ合わせても佐藤龍世(西武)の1本だけ

 開幕から10試合ほどを終えたプロ野球に異変が生じている。昨季までと比べると、両リーグで本塁打と長打が激減。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAによると、逆方向への本塁打はなんと1本だけだ。

 DELTAは10日、公式X(旧ツイッター)に打球方向別の本塁打トップを投稿。引っ張り方向では、セは森下翔太(阪神)の3本、パは今宮健太(ソフトバンク)の2本となっている。センター方向では、セは佐藤輝明(阪神)と細川成也(中日)の2本、パはレアンドロ・セデーニョ(オリックス)の2本が最多だ。

 一方、逆方向はセ・リーグではゼロ。両リーグ合わせても佐藤龍世(西武)の1本だけとなっている。11日の試合で飛び出した一発は、セデーニョの引っ張り方向への4号ソロ、万波中正(日本ハム)の引っ張り方向への2号ソロ、郡司裕也(日本ハム)の引っ張り方向への1号ソロの3本のみ。逆方向はなかった。

 衝撃的なデータに、SNS上のファンも反応。「逆方向のホームラン1本って」「逆方向のホームランが1本なの草」「引っ張ってから初めてHRが打てます」「セ・リーグは流し打ちのホームラン0本ってことですか?」「飛ばないボールってのはこういうこと 前で捌かないと本当に飛ばないのよ」との声が上がっている。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1〜3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。