2024年5月4日、東京都立産業貿易センター 浜松町館でインディーゲームの展示会「東京ゲームダンジョン 5」が開催されました。同イベントに出展された『ウィッチ・アンド・リリィズ』のプレイレポートをお届けします。

◆百合ゲーの魅力をあらためて世に問う3DダンジョンRPG!
ストロマトソフトが制作する『ウィッチ・アンド・リリィズ』はPC(Steam)で2024年春にリリース予定の百合×3DダンジョンRPGです。プレイヤーはギルド「ウィッチハント隊」のリーダーとして冒険者たちを率いて、かつて創世の魔女が住んでいたとされる迷宮に挑みます。


試遊でプレイできたのは、第1層の最下部となるB5Fの探索からボス戦まで。パーティー編成は物理攻撃に優れるウォリアー、味方を守る力に長けたナイト、属性攻撃を得意とするウィザード、妨害やデバフを使いこなすネクロマンサー、回復に特化したヒーラーでした。製品版ではさらにバード、シーフ、ディガ―、亜人種のシルヴァンとベスティアが存在し、10職の中から5人でパーティーを編成します。

試遊バージョンはダンジョンRPGに不慣れな人でも迷わずに雰囲気を楽しめるようあちこちの扉がロックされており(製品版ではじっくり探索できるそうです)、さらにパーティーのレベルも高めに設定されていたので、この手のジャンルを遊んだことがある人であれば深く考えずとも10分ほどでボスを撃破して終えられるバランスでした。

物理攻撃と魔法攻撃の属性が3種類ずつ用意されているので、製品版をプレイする際は属性の使い分けが重要になりそうです。また、ネクロマンサーなど一部の職業は6属性のどれにもあてはまらない無属性攻撃を持っています。無属性攻撃は決して弱点を突けない代わりに威力が高めになっているので、さまざまな局面で活躍してくれそうです。

◆くっつきやすさや戦闘での強さなど、恋愛要素を調整中!
本作は品質向上とゲームバランス調整のため、リリース時期が2024年2月から2024年春に変更された経緯があります。プロデューサーであるストロマトソフトの藤田峻輔氏に注力していたところをうかがってみると、その一つは“恋愛周り”とのこと。

本作はダンジョンで探索や戦闘を終えて拠点に戻るとさまざまなイベントが発生し、冒険者同士に恋の花が咲くのが大きな特徴のひとつ。カップルとなったキャラは、戦闘中にゲージが貯まると強力なコマンド「Unison」を使用できるようになります。


プレイにおいてどのくらいカップルを成立させやすくするか、「Unison」の効果はどのくらい強くするか……。恋愛要素は本作のコアな部分を担うことになるので、納得のいくまでとことん調整しているようです。

Unisonの有無で難度がどのくらい変わるのかをうかがってみると、全体的な難度は「カップルが一組も成立していなくともクリアはできる」バランスを目指しているとのことでした。安全な階層で戦闘を重ねて能動的にくっつけるもよし、カップルの成立は自然の流れに身を任せるもよし……と幅広いスタンスで遊べそうです。

また、極めて難しいながらもパーティー内で5角関係を成立させられれば全員がUnisonを使用できるようになるため、かなり強くなれるそうです。女の子たちの仲を絶妙にとりもつ“百合コンダクター”になることこそ、ダンジョン攻略への近道となるのかもしれません。意図的に5角関係を作ることを「とりもっている」と言えるかは若干アヤしいところがありますが!

女の子同士の絆をテーマにした3DダンジョンRPG『ウィッチ・アンド・リリィズ』はPC(Steam)で2024年春にリリース予定です。「東京ゲームダンジョン 5」が開催された5月4日は、春を通り越して初夏といってもよい陽気の1日でした。本作の早い登場にも期待です!