◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 事前情報◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7252yd(パー72)

1974年に「トーナメントプレーヤーズ選手権」として始まったPGAツアーの旗艦大会は今年、50回目の開催を迎える。14日(木)開幕の “第5のメジャー”は年間最高の賞金総額2500万ドル(約36億7425万円)、優勝者へのフェデックスカップポイントはメジャーと同格の750ptを用意してトップ選手を招き入れる。

会場はアイランドグリーンの17番(パー3)を擁する、TPCソーグラスのスタジアムコース。ピートとアリスのダイ夫妻によって手掛けられた18ホールは1982年の第9回大会で戦いの舞台になった。同年に優勝したジェリー・ペイトがあまりの難しさに、ホールアウト後、ピートと当時のディーン・ビーマン・コミッショナーを池に落とし、続いて自らも飛び込んだエピソードが語り継がれている。

PGAツアーの本社がコースに隣接する“おひざ元”では、パワー、技術、メンタルとゴルフの総合力が問われる。昨年はスコッティ・シェフラーが優勝し、世界ランキング1位に浮上。通算17アンダーで、2位に5打差をつける圧勝だった。前週の「アーノルド・パーマー招待」で同大会以来となるツアー7勝目をマーク。史上初の大会連覇に向けて挑む。

2月の「ジェネシス招待」を制した松山英樹も2週連続でフロリダ連戦に臨む。2016年に7位、昨年5位に入った試合で優勝争いが期待される。また、昨年DPワールドツアー(欧州ツアー)のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝く活躍を見せ、今季PGAツアーに参戦した久常涼が滑り込みで初出場。前週は「プエルトリコオープン」で18位フィニッシュ。ポイントランキングを8つ上げて80位で北米に帰ってきた。

歴代王者にはジャスティン・トーマス(2021)、ロリー・マキロイ(北アイルランド/2019)、ジェイソン・デイ(オーストラリア/2016)、リッキー・ファウラー(2015)といったツアー屈指の人気選手がズラリ。ツアーナンバーワンを決めるタイトルはそれぞれのキャリアに輝いている。