Image: Netflix

Netflixドラマ『シティーハンター』のティーザー予告編が公開されましたね。みなさんはどう感じたでしょうか?

私は原作もアニメも映画版もサウンドトラックも大好きで、『シティーハンター』のアニメ作りに関わりたくてアニメ業界を目指したほどのファンなんですが、かなり魅力的に感じました。

なんででしょうか? その理由を書いていきますね。

キャラの魅力を理解している

『シティーハンター』は1985年に週刊少年ジャンプで連載開始となったハードボイルドアクションコメディ漫画です。人気の秘密はなんといっても、北条司先生が描く魅力的すぎるキャラクターたち。

主役の冴羽獠(さえば・りょう)と相棒の槇村香はもちろんのこと、脇を固める準主役たちも、シティーハンターを頼って駅の掲示板にやってくるゲストキャラクターたちも、キャラクターアーク(登場人物の変容・精神的な変化)がしっかりと描かれています。

一人ひとりの良さを解説し始めたらキリがないので割愛しますが、共通しているのが「自分の強みに対する理解の深さ」と「自立」だと思います。必然的に個性的で尖ったキャラになるし、ブレない姿勢が本当にかっこいい。

で、公開されたティーザー予告編を見る限り、そのキャラクターの尖った魅力をテレたりふざけたりすることなく演じているように見えるんです。

準主役の重要性も理解してもらえている

個人的に作品への期待値を上げてくれたのは、野上冴子(のがみ・さえこ)役の木村文乃さん。冴子といえば、「警視庁の女豹」の異名をもち、その妖艶さで獠を誘惑し、タダで依頼を受けさせようとするセクシーの権化。アニメでは麻上洋子さん(現 一龍斎 春水)が猛烈な色気で表現していたキャラですが、木村文乃さんもなかなかに冴子を理解しているみたいですね。

スタッフの「わかっている感」がファン的によき

あと、これは俳優陣というより、メイクさんでしょうか。かなりの原作漫画好きがスタッフに入っている気がします。俳優の良さを最大限に引き出すというより、俳優をどうやって2次元のキャラに近づけるか、をテーマに作り込んでいるような感じ。

例えば、冴羽獠役の鈴木亮平さんの腕は筋肉の盛り上がりや筋、血管の浮き上がった感じが強調されているんですよね。ここ、原作における冴羽獠のときめきポイントなんです。あの腕に守られたい、とか、あんなふうに銃を構えたいって読者が憧れる部分なんです。うん、わかってる感がすごい。

もっこりへの配慮が嬉しい

あと、極め付けは「もっこり」の表現。ファンにとって「もっこり」は欠かせない要素です。あれはエロだと捉えられがちですが、獠が依頼人に手を出したことはなく、むしろ相手から思いを寄せられると基本的には逃げています。

でも、原作のストーリーにも大きく関わる要素なので、アニメのようにマス向けの配慮はしてほしくなかったんですよね。だから「もっこり」を影で描写したのを見た時には、「天才か…! 」と感動しました。

ひとつひとつの要素を見ても、関係者が愛を持って取り組んでいるのがわかります。鈴木亮平さんの「I can do it!」が獠っぽいかは別として、役になり切ろうとしているのはすごく感じられました。

そうそう、TM Networkの「Get Wild」が聴けるのも褒めポイントです。個人的には、『劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉 』で懐かしの音楽が大集合していたので、その時点で満足しちゃったのですが、やっぱり「Get Wild」を待っている人は多いですよね。

まぁ、色々とありますが、ちょっと考えるだけでもこんなにコメントが出てくるほど楽しみにしているわけです。

配信は4月25日。通知設定しておきます。

Source: Netflix(1, 2)