洗車に必要な道具をそろえ、正しい洗車手順を知ることで、自宅で簡単に洗車できるようになります。

この記事では、自宅で洗車する場合に必要な道具と手順を解説しています。洗車初心者にもわかりやすいように解説していますので、自宅で洗車したい人はぜひご覧ください。

1.自宅で洗車する際に必要な道具

自宅で洗車する際に必要な道具を10つご紹介します。

(1)シャワー付きホース

車に付着している汚れや、カーシャンプーを洗い流すために使用します。ホースの長さは最低15m以上、先端にシャワーやストレートなどの水圧を調整できるノズルがあると、利便性が高く使いやすいでしょう。

(2)カーシャンプー

カーシャンプーは、車に付着している汚れを落とすのと同時にボディとスポンジ間のクッションとなり、摩擦を軽減してくれるため、傷をつきにくくしてくれます。塗装色によって種類が分かれていますが、全色に対応しているカーシャンプーを選べば問題ありません。

また、カーシャンプーがコーティングに悪影響を与える可能性もあるため、コーティング車は研磨剤が含まれていない中性タイプか、コーティング車専用のカーシャンプーを使いましょう。

コーティング車におすすめのカーシャンプーは、こちらの記事で紹介しています。

(3)ボディ用洗車スポンジ

ボディに付着している汚れを優しく落とすために使用します。四角いスポンジや手にフィットする形状のスポンジ、持ちやすいようにグリップがついているスポンジなど複数の種類があるため、使いやすいものを選びましょう。

また、ホイール付近を洗車したスポンジには砂などが入り込むため、そのままボディを洗車すると傷がついてしまいます。スポンジは、ボディ用と足回り用の2つ用意しましょう。

以下は、おすすめのボディ用スポンジです。

メーカー商品名公式ストア
SurLusterウォッシングスポンジhttps://shop.surluster.jp/products/washing-sponge
SOFT99洗車スポンジ PROhttps://www.soft99shop.com/i/04045
KeePerラ・モップⅡ(グローブタイプ)https://onlineshop.keepergiken.co.jp/product/index?product_id=21

これらのスポンジは柔らかく、ボディに傷がつきにくいのが特徴です。

(4)タイヤ用ブラシ

タイヤに付着している汚れは、通常のスポンジでは落とせないため、専用のブラシが必要です。

タイヤとホイール兼用で使う場合は、ホイールに傷がつきにくいように毛先が柔らかく、ホイールの隙間に入る形状のブラシを選びましょう。

(5)ホイール用ブラシ

ホイールを洗車する場合、ホイールの隙間や奥を洗える専用ブラシを使用します。なお、傷がつきやすいホイールもあるため、傷のつきやすさは事前に確認しておき、適したブラシを選びましょう。

(6)バケツ

バケツは、カーシャンプーを泡立てる際やスポンジを洗う際に使用します。ボディ用スポンジとタイヤ・ホイール用ブラシで使い分けられるように、最低2つあるとよいでしょう。

(7)拭き上げ用クロス

カーシャンプーを洗い流したあと、ボディに残った水分を拭き上げるために使用します。吸収力が高く、ボディを傷つけない柔らかい素材がおすすめです。

クロスもボディ用と足回り用の2つ用意しましょう。

以下は、おすすめの拭き上げ用クロスです。

メーカー商品名公式ストア
KeePerキーパークロスhttps://item.rakuten.co.jp/keeper/10000024/
AutoGoマイクロファイバークロスhttps://www.amazon.co.jp/dp/B07T71XXDV

これらのクロスはコーティング車にも対応しており、ボディを傷つけることなく、水分をしっかり拭き上げてくれます。

(8)高圧洗浄機

高圧洗浄機は強力な水圧で汚れを落とせるため、スポンジで洗う際にボディを傷つけるリスクを抑えられます。必須ではありませんが、あれば望ましい道具になります。

ただし、近距離で使用するなど誤った使用方法では、塗装を剥がしたり、ボディに傷がついたりする恐れがあるため、使用する際には注意が必要です。

(9)フォームガン

洗車用のフォームガンは水とカーシャンプーを混ぜた状態で噴射でき、泡立ちがよくなるため効率よく洗車できます。

泡立ちのよさは汚れの落ちやすさにもつながるため、スポンジでボディを洗う際に傷がつくのを防いでくれます。

フォームガンは必須ではありませんが、洗車の効率を上げられる道具です。

(10)脚立

脚立も必須ではありませんが、屋根の部分を洗う際や、車体の上から下に向けて水をかけてカーシャンプーを洗い流す際に便利な道具です。

2.自宅で洗車する方法

洗車に必要な道具を準備すれば、洗車初心者でも自宅で簡単に愛車を手入れできます。

自宅で洗車する手順を5ステップでご紹介します。

(1)水洗いで全体の汚れを落とす

まずは、カーシャンプーを使用せずに車全体を水洗いし、汚れや砂などを落とします。

ボディに汚れや砂などが付着したままスポンジで洗うと、汚れや砂などがボディをひっかき、傷つけてしまう恐れがあります。

そのため、カーシャンプーを使って洗う前に車全体を上から下へホースで水をかけて、付着している汚れや砂などをしっかり落としましょう。

具体的には屋根からガラス、ドア、ボンネットの順番で、上から下に向かって水をかけて汚れや砂を流していきます。

高圧洗浄機を持っている人は、高圧洗浄機の水圧で汚れや砂を流しましょう。

(2)カーシャンプーでボディを洗う

バケツにカーシャンプーと水を入れてよく泡立て、ボディを洗います。

カーシャンプーを入れた後に、強めの水圧で円を描くように水を入れることで泡立ちがよくなります。十分に泡立ったらスポンジにシャンプーを含ませ、ボディをなでるように、やさしく洗いましょう。ボディを洗うときも、上から下に向かってスポンジを動かすのがポイントです。

フォームガンを持っている場合は、フォームガンで濃密な泡を吹き付けることで、軽い汚れが落としやすくなるだけでなく、泡がボディとスポンジ間のクッションの役割になります。

(3)タイヤとホイールを洗う

タイヤとホイールは泥や砂、ほこり、ブレーキダストなどの汚れが付着しやすい場所になります。

落ちにくい汚れもあるため、専用のブラシを使ってこすり洗います。あまり強くこすり洗うとホイールによっては傷がつくため、注意が必要です。ホイール専用クリーナーを使用すると、簡単に汚れが落とせる場合もあるので必要に応じて使いましょう。

(4)カーシャンプーを水で洗い流す

車全体を洗ったら、カーシャンプーがボディに残らないようにしっかりと洗い流します。

ホースまたは高圧洗浄機を使い、車の上から順(洗車した部位から順)に下に向かって水をかけましょう。

カーシャンプーの洗い残しは、ボディにシミがつく原因になるため注意してください。

(5)クロスで水分を拭き上げる

カーシャンプーをすべて洗い流したら、ボディに残った水分をクロスで丁寧に拭き上げます。

このとき、拭き上げる前に水分が乾燥してしまうと、イオンデポジット(白いリング状のシミ)が付着する原因になります。そのため、乾燥する前に拭き上げることが重要です。

これで洗車は完了になります。次回の洗車に備えて、スポンジやバケツ、クロスをきれいに洗い、清潔にしておきましょう。

3.自宅で洗車するメリットとデメリット

自宅で洗車するメリットとデメリットをご紹介します。

(1)自宅で洗車するメリット

自宅で洗車する大きなメリットは、洗車店に出向く時間と費用を節約できることです。自宅で洗車する場合、時間と費用を気にすることなく、自分の好きなタイミングで洗車できます。

また、自分のお好みの洗車道具を使えるため、自分の思いどおりに仕上げることが可能です。

さらに、ボディの状態をチェックしながら洗車できるため、普段見落としがちな小さな傷や汚れに気付き、車への愛着心が深まるでしょう。

(2)自宅で洗車するデメリット

自宅で洗車する大きなデメリットは、洗車する時間と手間・労力がかかることです。自宅で洗車する場合、実際に洗車する時間だけでなく、道具の準備や後片付けの時間も発生します。

また、洗車店には効率よく洗車できる道具がそろえられていますが、自宅では基本的にすべてが手作業になるため、予想以上に手間と労力がかかります。

4.洗車を業者に依頼したい場合

自宅での洗車は難しい、時間や手間がかかる……と感じる場合、洗車のプロである業者に依頼するのもひとつの選択肢となります。

洗車を依頼できる業者は以下のとおりです。

・ガソリンスタンド
・コイン洗車場
・カー用品店
・洗車専門店
・出張洗車
・ディーラー

下記の記事では、各業者の特徴や洗車費用の相場などを紹介しております。洗車を業者に依頼したい場合は、こちらの記事をぜひご覧ください。

5.洗車に関するQ&A

洗車に関するQ&Aを3つご紹介します。

(1)洗車する頻度は?

洗車する頻度は車の色や利用状況、駐車環境、季節などによって異なりますが、一般的には月に1〜2回が推奨されています。

屋内駐車している場合は、紫外線や雨を防げるため月に1回程度が理想的です。一方、屋外駐車している場合は、紫外線や雨、汚れの影響を多く受けるため、月に2回の洗車がおすすめです。

ただし、汚れが気になったら洗車頻度に関係なく、その都度洗車しましょう。

とくに泥道や雪道、潮風が吹く海沿いの道は、車体に泥や雪、塩などが付着するため、愛車のボディや塗装に悪影響を与える恐れがあります。

これらの道を走行したあとは、できるだけ早く洗車して、車を清潔な状態に保ちましょう。

(2)洗車に適した時間帯や天候は?

洗車に最適な天候は、風のないくもりの日です。とくに日差しが弱い早朝や夕方の時間帯がオススメです。このような天候や時間帯の日に洗車できない場合は、直射日光が当たらない場所を選び、短時間で洗車を完了しましょう。

強い日差しが当たる場所や気温が高い日に洗車した場合、ボディについた水分やカーシャンプーが乾燥してしまい、水アカやシミの原因になります。

(3)コーティング車も洗車は必要?

コーティング車も月に1〜2回の定期的な洗車が必要です。

コーティングは虫の死骸や鳥のフン、ほこりなどの汚れが付着するのを防ぐものではなく、これらが付着しても落としやすいように固着するのを防ぐものです。

そのため、コーティング車に汚れが付着してから時間が経っていない場合は、簡単な洗車で落とすことが可能です。

もし、付着した汚れを放置した場合は、コーティングにダメージが蓄積され、汚れが落ちにくくなったり、コーティング特有の光沢やツヤを失ったりすることになります。

また、コーティングの効果を維持するために、定期的なメンテナンスが有効です。下記の記事では、おすすめのメンテナンス剤や使い方を解説していますのでご覧ください。

https://www.goo-net.com/magazine/carmaintenance/coating/211903/

6.プロに洗車をお願いしたいならグーネットピットにお任せください

一度、洗車に必要な道具をそろえておけば、洗車初心者でも自宅で簡単に洗車できます。

とはいえ、洗車する時間やスペースがない、手間や労力をかけたくない人も多いでしょう。その場合は、洗車のプロである業者にお任せすることをおすすめします。

グーネットピットには、洗車に関する知識や技術を豊富に持つスタッフが在籍しています。プロならではの仕上がりを望む人は、下記のページからお近くの整備工場を検索してみてはいかがでしょうか。

https://www.goo-net.com/pit/

著者:グーネットピット編集部