DDTシングル最強決定トーナメント『KING OF DDT 2023』2回戦が7日、東京・新宿FACEで行われ、前年覇者・樋口和貞が元弟分・岡谷英樹を下して2回戦を突破。5・21後楽園大会の準決勝で上野勇希と5ヵ月ぶりの再戦が決まった。2回戦敗退に終わった岡谷だが、DDT EXTREME王者・勝俣瞬馬への挑戦が決定した。

 2021年末、岡谷が樋口にEruption入りを相談。樋口との査定試合における頑張りを認められて同ユニットに加入した経緯がある。その後、樋口はEruptionから巣立ち、2人は別々の道を進むことになった。

 その二人がKING OF DDT準決勝の切符をかけて対決した。岡谷はエルボー、蹴りで果敢に立ち向かい、ランニングネックブリーカー、雪崩式ノーザンライト・スープレックスで必死の攻め。樋口のチョップと岡谷のエルボーのラリーで火花を散らすと、樋口がドクターボムを決めて流れを引き寄せた。岡谷もエルボーで食らいついたが、チョップで返り討ちにした樋口がブレーンクロー・スラムをさく裂させて3カウントを奪った。

 樋口がKING OF DDTベスト4入りを決定。5・21後楽園大会の準決勝の相手は抽選の結果、上野に決まった。上野は2回戦で鈴木鼓太郎と対戦。腹部への集中砲火に苦しみながらもブルーディスティニーを食い止めると、WRを決めて3カウントを奪取した。

 両者は昨年12・29TDC大会のKO-D無差別級王座戦(樋口が勝利)以来の再戦となる。連覇へあと二つと迫った樋口は「岡谷、Eruptionに入って変わった。間違いなく強くなった。後輩というよりライバルの一人だと思ってます」と後輩の成長を認め、「準決勝までたどり着きました。相手は上野。(同日の)決勝のことは考えない。年末にベルトかけてやったけど、そんなの関係ない。自分が頂点に立つために上野を倒す」と必勝を期した。

 対する上野は「鼓太郎選手、宇宙人のような人で…。秋山さんのようにホントに深くて、すごくて。1回戦は土井(成樹)さん、2回戦は鼓太郎さん。2人がすごい明るさ、勢い、うまさ、深さとかあって、勝つことができて。優勝して、DDT背負えるんじゃないでしょうか」と自信を深めた。「強いと思いますけど、僕も積み重ねてるんで。樋口さんも積み重ねてると思うけど、年末と違う」と樋口への雪辱を誓い、「あの樋口さんに勝ったら、あともう1試合あると思ったら恐ろしいけど、(ファンは)応援しがいがあるでしょう、返しがいがあるでしょう。そのために頑張ります。優勝します」と過酷な一日2試合を見据えて誓った。

 2回戦敗退に終わった岡谷だが、新たなチャンスが巡ってきた。1回戦で岡谷に敗れたEXTREME王者・勝俣が「このEXTREMEのベルトに挑戦してくれませんか?」と要望したのだ。岡谷も「1回のシングルで勝ったくらいじゃ。もっとやりたい。望むところだ」と呼応。5・21後楽園大会でEXTREME王座をかけた両者の再戦が行われることになった。


☆5/21(日)東京・後楽園ホール『KING OF DDT 2023 FINAL!!』10:30開場、11:30開始

▼DDT EXTREME選手権試合
[挑戦者]
岡谷英樹
vs
勝俣瞬馬
[第57代王者]
※勝俣初防衛戦
※ルール未定

▼「KING OF DDT 2023」準決勝
上野勇希
(1/無)
樋口和貞

▼「KING OF DDT 2023」準決勝
クリス・ブルックス
(1/無)
秋山準

▼「KING OF DDT 2023」決勝戦
「秋山準vsクリス・ブルックス」の勝者
(1/無)
「樋口和貞vs上野勇希」の勝者