「47都道府県グルメガイド」一覧はコチラ中條亜希子 〈やしまーる〉館長

ちゅうじょう・あきこ/兵庫県西宮市生まれ。学芸員として香川の建築史・デザイン史をリサーチし、企画展を開催。現在もアーカイブ活動を行っている。屋島の山上に誕生した新ランドマーク〈やしまーる〉館長に昨年春、就任。ここからは、高松市街や瀬戸内海の絶景を堪能できる。@umibenoharry

1.冬限定の「しっぽくうどん」は〈讃州めんめ〉

香川といったら「うどん」。シンプルな「かけうどん」を食べ歩くのもいいですが、香川には、冬ならではの楽しみがあります。それが、「しっぽくうどん」。〈讃州めんめ〉のしっぽくは、大根、ニンジン、ゴボウ、里芋など数種類の野菜と、鶏肉のうま味がだしに染みて、うどんとも相性が抜群。ここのうどんは、讃岐らしいコシの強さとは違い、柔らかいけれど、コシがあってとてもおいしい。〈讃州めんめ〉では毎日、早朝から仕込みを始め、手練り、足踏み、手打ちといった昔から変わらない製法で作ります。地元では、冬の定番として人気が高まっていて、同じ「しっぽく」でも、店によって個性が出ているのが楽しいです。冬の香川は、しっぽく巡り。お気に入りの一軒を見つけてください。(中條亜希子さん)

高松市街を見下ろす〈高松美山ホテル〉に併設。35年ほど前、県庁前でうどん屋を営んでいた店主の粂井敏英さんが、店を再開。11〜3月限定の「しっぽく」550円も。

讃州めんめ (さんしゅうめんめ)

住所:高松市宮脇町2-32-40
TEL:087-831-7185
営業時間:11:00〜14:00(なくなり次第終了)
定休日:日、第2・4月休

2.お土産にピッタリな〈讃岐天ぷら うえ松〉の「讃岐天ぷら」

〈讃岐天ぷら うえ松〉(高松市兵庫町6-8)は1882年創業の老舗。新鮮な白身魚など、上質のすり身を揚げた練り物「讃岐天ぷら」の店。

3.〈ビールルームとりかご〉でクラフトビールをグビグビ

〈ビールルームとりかご〉(高松市多賀町2-17-11)では自社醸造所〈しろすずめ〉のビールを含む最大5種類のクラフトビールが飲める。

4.〈ミヤモト惣菜店〉で惣菜×酒を楽しむ

〈ミヤモト惣菜店〉(高松市内町4-14)は地元の有機野菜を使った弁当とお酒に合う惣菜の店。夜は店内で自然派ワインや純米酒も。

5.うどん以外も食べたくなったら〈ふみや〉のお好み焼き

〈ふみや〉(高松市瓦町2-2-35)は1952年創業。中はとろっと表面はカリッと、甘みとコクがありクセになる味わいのお好み焼き。

One More Place
〈瀬戸内海歴史民俗資料館〉は瀬戸内地方を学ぶ、絶景ミュージアム

〈瀬戸内海歴史民俗資料館〉(高松市亀水町1412-2)は開館50周年。瀬戸内海を一望できる景勝地・五色台にあります。建物は石積みを基調とし、建築家・山本忠司の設計。

photo_Hiroaki Zenke text_Hanako

No. 1227

No.1227 『47都道府県、おいしいあの町へ』 2023年11月28日 発売号

47都道府県、あらゆる県のあらゆる町に、まだまだ私たちが知らない、おいしいものが待っています。 1県たりとも食べ逃したくない! そんな食いしん坊心で、「47都道府県・全県グルメガイド」ができました。ガイド役は、各県に暮らす食通、総勢47名。それぞれの県から1箇所ずつ、今行くべきグルメエリアをピックアップし、在住者の目線で「おいしい地元案内」を披露してもらいました。郷土料理、食堂、スイーツ、ご当地土産、B級グルメから、グルメと併せてチェックしたいアートスポットやパワースポットまで、旅の目的地はなんと合計282スポット …

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