2021年にスタートした日本の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」。今季も女子プロクラブの頂点をかけた熱い戦いが繰り広げられています。全12チームのうち、東北から参戦している唯一のクラブがマイナビ仙台レディースです。

 初年度からリーグ優勝を目指し、1シーズン目に5位、2シーズン目は4位の成績を収めています。さらに昨シーズンまでマイナビ仙台で攻撃の核を担っていた宮沢ひなた選手(現マンチェスターU)は去年行われた女子W杯で得点王に輝く、まさにワールドクラスの活躍を見せました。

 そんなマイナビ仙台には今シーズンも多くの「なでしこジャパン経験者」と「未来のなでしこ」が在籍しています。攻守にわたってチームを支える中盤には東京五輪に出場した中島依美選手やアジアカップなどで世界を経験した隅田凜選手を擁します。チームの「心臓」たる2人のプレーに注目です。

 さらに、若手には複数の世代別代表選手に加え、今シーズンブレイクを果たし、現在リーグ得点ランキングで現役なでしこたちとしのぎを削る、FW広沢真穂選手が名を連ねます。「将来はなでしこジャパンに選ばれ、世界を舞台に戦いたい」と意気込むストライカーは、相手チームからの厳しいマークをかいくぐり、果敢にゴール前に飛び込んでいきます。「おらが町のクラブ」で応援している若手選手たちがリーグ戦の中で経験を積んで成長を遂げ、将来世界を相手に戦う瞬間を目撃できる…。これはマイナビ仙台をはじめWEリーグの魅力の一つだと感じます。

 さて、今シーズンのリーグ戦は残すところ3試合。仙台放送では12日(日)午後0時55分からリーグ戦第20節マイナビ仙台レディース対ノジマステラ神奈川相模原の一戦を生中継でお伝えします。今季残念ながら優勝は逃したマイナビ仙台ですが、宮沢ひなた選手のように、このチームから誕生する次のヒロインは誰なのか? ぜひ見届けてください。