◆プロボクシング 「LIFE TIME BOXING FIGHTS20」▽61・12キロ以下契約体重10回戦 堤駿斗―アンセルモ・モレノ(17日、東京・後楽園ホール)

 WBA世界フェザー級10位、WBC同級8位の堤駿斗(志成)が17日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で当日計量に臨み、60・95キロでパスした。「モレノ選手のおかげで試合をさせてもらえるということで、相手選手にリスペクトを持って、リングでボクサーとしてしっかり戦いたい」と対戦相手への感謝と決意を語った。

 前日計量で1回目は58・75キロと規定体重を約1・6キロ超過。2時間後の再計量も58・7キロで失敗していた。対戦相手の元WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)スーパー王者でWBAフェザー級9位アンセルモ・モレノ(パナマ)は前日計量でリミットから300グラム軽い56・8キロでクリア。JBCの規定では当日計量で8%以内の超過まで対戦可能となるが、両陣営は7%超過までの条件で対戦に合意していた。

 堤は昨年10月のプロ4戦目でも前日に高熱を理由に試合をキャンセル。JBC関係者によると「半年のライセンス停止処分が濃厚」だという。 アマチュア13冠の堤は昨年5月、東洋太平洋フェザー級(57・1キロ以下)王座決定戦でジョー・サンティシマ(フィリピン)に判定勝ち。プロ3戦目での東洋太平洋王座獲得は国内最速タイとなる快挙だった。昨年12月には当時WBA世界同級15位で11戦全勝のルイス・モンシオン・ベンチャーラ(ドミニカ共和国)に3回KO勝ち。今年2月には世界タイトル奪取を見据え、東洋太平洋王座を返上していた。

 戦績は24歳の堤が4戦全勝(1KO)、38歳のモレノが43勝(15KO)6敗1分け。