J2横浜FCは17、18日に横浜市内で公開練習を行った。オフ明けの17日はミニゲームなどで調整し、18日には守備陣はビルドアップ、攻撃陣は崩しからのシュート練習などに取り組んだ。両日の全体練習後には、DF福森晃斗が22歳FW桜川ソロモンに“イングランド代表FW流”の調整方法を伝授し、自信を付けさせた。

 将来性が期待される大型FWが、連日の居残り練習に励んだ。ポスト付近から軽く投げられたボールでヘディングシュート練習を繰り返す。ベテランFW伊藤翔が見守って、体の使い方も伝授する場面もあった。軽いパスをひたすらゴールに流し込む反復練習も繰り広げられた。ソロモンは「僕はゴール前で仕事をする選手。いまはチャンスがなかなかないけれど、来た時は1発で決めるための練習。本当に良かった」と先輩達に感謝した。

 福森によるとこの反復練習は、札幌などでプレーした身長190センチの元イングランド代表FWジェイ・ボスロイドが試合の前日や前々日に行っていた調整方法だという。「ソロモンもPKでしかゴールしていなくて得点に飢えているはず。ああいう形を習得すれば幅が広がると思う。だからジェイがやっていた練習を取り入れようかなと思った」と説明した。

 福森はソロモンに期待をしているからこそ、サッカー選手として上を目指す術も伝えている。「ジェイのような実績ある選手でも、年齢を重ねてからも細かい自主練をした。だから、高いレベルでやり続けられたと思う。それを若いソロモンに伝えてあげた方が彼のためになると思う」イングランド代表経験があるベテランでも地味な自主トレを欠かさなかった意味を伝えた。